テラーノベル
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次の日。
黄は学校を休まなかった。
熱があった。
頭も痛い。
身体も重い。
それでも、 制服を着た。
休めば、 何を言われるかわからないから。
茜音
435
#ご本人様には関係ありません
りお
2,512
教室の扉を開けた瞬間。
空気が止まる。
数秒後。 笑い声。
クラスメイト
クラスメイト
黄は何も言わず、 席へ向かった。
その時、 机に何か書かれているのが見えた。
「死ね」 黒い油性ペン。
何度も、 何度もなぞった跡。
まるで、 本当に死んでほしいみたいに。
黄は数秒固まる。
静かに消しゴムを取り出した。
手が震える。
上手く消えない。
視界が滲む。
桃
桃が立ち上がる。
その瞬間、 黄は慌てて笑った。
黄
またそれ。
桃の胸の奥で、 何かが軋む。
”もうその言葉聞きたくない” そう思ってしまった。
授業中。 黄はまともに文字が読めなかった。
黒板が揺れる。
耳鳴り。
呼吸が浅い。
でも。
教師
教師の声。
黄は立ち上がる。
ふらつく。
後ろから笑い声。
クラスメイト
クラスメイト
答えられない。
頭が回らない。
視界が白い。
黄
また謝る。
教師はため息をついた。
教師
その言葉に、 教室が笑う。
紫の顔色が変わった。
気づけよ。 そう思った。
こいつ、 普通じゃない。 明らかに壊れてる。
なのに、 誰も止めない。
昼休み。
黄は屋上へ逃げた。
静かな場所が欲しかった。
一人になりたかった。
フェンスにもたれる。
冷たい風。 空が綺麗だった。
こんな日に死ねたら、 楽かな。
ぼんやり思う。
赫
後ろから声。
振り返ると、 赫だった。
缶コーヒーを片手に、 こちらを見ている。
赫
黄
赫
黄は黙る。
赫は隣に座った。
しばらく沈黙。 風の音だけが響く。
赫
突然。 黄の肩が跳ねる。
赫は前を向いたまま言った。
赫
黄
赫
黄は笑おうとした。
でも、 上手く笑えなかった。
黄
赫
即答。 でも 優しい声だった。
だから。
黄は泣きそうになった。
黄
黄
赫は黙っていた。
黄
震える声。
黄
呼吸が浅くなる。 でも、 止まれない。 言葉が溢れる。
黄
黄
黄
涙が落ちる。
黄は慌てて顔を隠した。
黄
その瞬間。 赫が、 黄の腕を掴む。
強くはない。 でも。 逃さないみたいに。
赫
赫
黄の目が見開かれる。
その言葉。 今まで、 誰にも言われなかった。
”頑張ってる” そう認められたことが、 なかった。
黄の涙が止まらなくなる。
でも、 すぐに顔を伏せた。
黄
赫の胸が痛む。
黄
黄
黄
黄
その言葉。 赫は何も返せなかった。
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