好きって
言って?
ただ
それだけで良いの
たった一言
好きって
嘘でも
何でも構わない
だから
お願い
私に
好き
を
頂戴?
凛
お願い…
凛
します
涼真
え……?
君は
目を
口を
少し開いて
驚いていた
涼真
お……俺?
凛
うん
涼真
え……
涼真
好きって
凛
うん
私が
欲しいのは
君の…
好き
涼真
告白?
凛
うん
あ、
また
驚いてる
涼真
付き合おうって事だよね
涼真
いっ良いんだけど
涼真
何で、俺……?
君は
自分に
指を指した
首を傾げながら
凛
ううん
凛
付き合って欲しい訳じゃ
凛
ないの
涼真
え?え?
君は
目を
回して
声を
漏らして
凛
あのね
涼真
うん
凛
好きって
凛
言ってくれないかなぁ
凛
出来れば
凛
頭を撫でながら
涼真
え……うん
私の
頭を撫でている
その手
は
思ってた以上に
優しくて
優しくて
優しくて
ふと
私は
涙を
それも
大粒の
涙を
こぼして
しまった
涼真
どうしたの!?
涼真
大丈夫!?
凛
うん
凛
ありがとう
そして
さようなら
あれから
何日かたって
私は今
純白に
囲まれている
窓の外を
見ると
沢山の
桜が
舞っていた。
凛
大好きだよ
凛
涼真くん
凛
ばいばい…