銃口の先のエンディング

テヘルは隅の部屋まで歩いてくると、壁にもたれてずりずりと倒れ込む

一瞬目を閉じたテヘルは、気配を感じてその身を起こす

目の前にいたのはその男。

シャーウの血がつくテヘルの頬を、今度はきれいな布で、しっかりと拭った。

アイザックはじとっとした瞳でテヘルを見つめ続けている

テヘルは一歩前に出て動き出そうとした

テヘルはピクリと手を止めた。

そのとき、背後からスッと一筋の線が伸びてくる

テヘルはそれを素手でグッと掴むと、振り返る

ステイシーを振り払うように短剣を振りかざしたテヘルは、その手を何かに掴まれた

テヘルは王と対等な口調で話す家臣に驚きながらも、そこから離れようとした

テヘルは特に怯えもせず、ゆったり振り返る

言いながらもステイシーは剣を振る

アイザックは当然のように対抗できているように見えた

テヘルは瞼を擦る

そしてピントの合わない瞳で、ステイシーを見つめる

ステイシーがふらりとアイザックに倒れ込むように動く

その瞬間テヘルはステイシーに剣を突き刺す

と、テヘルはポンと肩を叩かれた。

ライアンはテヘルに小瓶をチラつかせた

ライアンはテヘルを見下ろし、アイザックに聞こえないよう声を潜めて言う

ブンと銃を振り上げ、それを振り下ろして敵の頭を叩く

アメリアの合図でメラがスッとナイフを横に、一筋の糸のようにスライドして切る

それがとどめとなり、大量の人造人間が倒れていく

サミュエルは何かを見定めるように兵をじろじろと眺めて、噛みついたり関節を折ったりを繰り返す

そして、定期的にミュールが後方に投げた爆弾の爆発する音が聞こえる

その笑顔を見て、アメリアはふっと肩の力を抜く

アメリアはいつも通りの真っ黒の銃で、いくつもの敵を殺す

ただ、ライアンと相対するその時に向かって────。