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─ 閉ざされた教室で ─
── 息が苦しい 。
誰かに掴まれているような 、 そんな感覚のまま 俺は飛び起きた 。
🇬🇧
ガタン 、と机に腕が当たる音がして 、 Aがびっくりした顔でこっちを向く 。
男友A
男友A
🇬🇧
声がうまく出ない 、 喉が張り付いたみたいに乾いていた 。
男友A
男友A
🇬🇧
男友A
そんな風に軽く笑いながらも 、 Aの目は ほんのり心配している 。
向かいで 、Bが腕を机に乗せながら 覗き込んでくる 。
女友B
俺はようやく周りを見回す 。
…… ここは 、教室じゃない 。
🇬🇧
普段 、教室に入りづらい生徒が 来るための 、少し狭い別室 。
机が三つ 。椅子が三つ 。 その全部に 、俺 ・ A ・ B が座っていた 。
🇬🇧
男友A
女友B
🇬🇧
俺の声は 自分でも驚くほど小さかった 。
ほんの数秒前まで 、 何かを必死に拒んでいた気がする 。
何かから逃げようとしてた気がする 。
なのに 、その “ 何か ” が思い出せない 。
コンコン 、と扉がノックされる
D先生
顔を出したのは 、 柔らかい笑顔の 女性の先生 だった 。
うちの学校でも珍しいくらい 、 優しくて落ち着いた雰囲気の人だ 。
D先生
D先生
🇬🇧
本当は大丈夫なんかじゃない 。 でも言葉にすると 、自然と涙が出そうで 。
D先生
D先生
D先生
男友A
D先生
D先生
D先生はふわっと笑っていた 。 その柔らかさが 、逆に胸をぎゅっと締める 。
🇬🇧
何かが引っかかる 。
喉の奥で 、 言葉にならない不安が広がっていく 。
D先生
D先生
🇬🇧
返事をすると 、D先生は軽く手を振って 部屋を出ていった 。
扉が閉まる音だけが妙に響く 。
男友A
女友B
女友B
ふたりの言葉はあったかいのに 、 俺の胸の奥のざわつきは 、 まるで消える気配がしなかった 。
🇬🇧
考えようとすると 、頭の奥が重くなる 。
逃げたい気持ちだけが はっきり残っているのに 、
“ 何から逃げたいのか ” だけが 、 どうしても思い出せない 。
AとBが雑談を始めているけど 、 俺の耳には ほとんど入ってこなかった 。
机に置いたスマホが震える気がして 何度も確認するけど 、画面は真っ暗のまま 。
🇬🇧
そう思いたいのに 、震えが止まらない 。
ドアの向こうから 、女性の先生が 誰かと小声で話しているのが聞こえた 。
何を言っているのかまでは聞き取れない 。
ただ 、空気だけが 妙に張りつめている気がした 。
男友A
男友A
🇬🇧
自分でも驚くほど弱い声だった 。
─── と 、その時 。 ガラッ … と扉が開いた 。
さっきの女性の先生が入ってきた 。
いつもの柔らかさはあるけど 、 どこか表情に緊張が混じっている 。
D先生
D先生はゆっくりと歩いてきて 、 俺たちの机の横にしゃがんだ 。
目線を合わせてくれるその優しさが 逆に怖い 。
D先生
D先生
ごくりと喉が鳴る 。
女友B
D先生
D先生の声は穏やかだけど 、 はっきりと重い 。
🇬🇧
俺の問いに 、 D先生は数秒ためらってから言った 。
D先生
🇬🇧
D先生
D先生
D先生
空気が止まった 。 AもBも 、一瞬で表情を固めた 。
男友A
Aが信じられないという顔をする 。
女友B
Bの声が震えている 。
D先生は深く頷く 。
D先生
D先生
D先生
🇬🇧
頭の奥がズキッと痛んだ 。
“ 変だった先生 ” “ 俺を見ていた目 ” “ 逃げなきゃ ” “ 触られたくない ”
断片だけが浮かんでは 、 すぐ霧になって消える 。
D先生は続けた 。
D先生
D先生
D先生
D先生
その声は優しいのに 、 背中に冷たい汗が流れた 。
🇬🇧
俺はやっとの思いで聞いた 。
D先生は 、一瞬だけ目を伏せた 。 そして 、ゆっくり答える 。
D先生
心臓がひっくり返るような感覚がした 。
女友B
男友A
男友A
俺は息ができなくなる 。
🇬🇧
🇬🇧
思考がうまく回らない 。
D先生は 、俺の肩にそっと手を置いた 。
D先生
その言葉があまりにも優しくて 、 逆に胸が締め付けられた 。
🇬🇧
思い出したくない何かが 、 すぐそこにある気がした 。
でも 、まだ霧の中 。
─ 翌日 ─
六時間目が始まる五分前 。
心の教室には 、 今日に限って誰もいなかった 。
AもBも 、そしていつも気にかけてくれる 女性の先生も 、 朝から「 休み 」とだけ連絡が入っていた 。
🇬🇧
胸の奥がざわつく 。 嫌な予感だけが 、ゆっくり背中を なぞるみたいに広がっていく 。
教室のドアが 、 コン …… と 、小さく鳴った 。
反射的にビクッと肩が跳ねる 。
足音は一つ 。軽いけど 、ゆっくり 。
間違えようがない ── 昨日 、 俺の机を勝手に漁ってた 担任の先生だ 。
笑ってるような声 。 優しさの気配なんて 、一つもない 。
── ガラッ 。
ドアが開いた時 、 空気がぴん 、と張りつめた 。
C先生
その言い方が 、もう普通じゃなかった 。
俺の返事なんか待たないで 、 C先生は勝手に入ってくる 。
逃げ道が 、ゆっくり塞がれていく音がした 。
C先生
俺の体の方へ 視線を向けられた瞬間 、 呼吸が浅くなる 。
やめて ── 触らないで 、 そう思っているのに 、声が出ない 。
C先生は俺のすぐ横の椅子を引いて 、 勝手に腰を下ろした 。
🇬🇧
距離が 、近すぎる 。
冷たい腕が俺の肩の方へ伸びてきて 、 ぞわっと鳥肌が立つ 。
C先生
C先生
“ 見るだけ ” で済むわけない 。 昨日のあの手つき 、目つき 、 全部がその言葉を嘘にしている 。
心臓が痛いくらい早く打って 、足が震えて 、 机の角を握る指が白くなっていく 。
C先生
耳元に近づく声 。 背中が固まる 。 息をするのもしんどい 。
C先生
怖い 。やめて 。助けて 。
頭の中で叫んでいるのに 、 体は固まったまま動かない 。
C先生の指先が 、 俺のズボンのチャックへ ゆっくり伸びる 。
勝手に開けようとして ── 、
🇬🇧
ガタンッ" ッ …… !!
俺の足が無意識に机の脚を蹴った 。
びっくりしたように C先生が一瞬止まる 。
身体が震えているのが自分でも分かる 、 そして涙が滲んでくる 。
C先生
先生の手がまた伸びてくる 。
その瞬間 ─── 、
視界がぐにゃりと揺れた 。
世界が暗くなるような気がして 、 意識が遠のいていく感覚が一気に押し寄せた 。
…… 息ができない 。
手が冷たくなって 、 目の前の景色が崩れていく 。
倒れる ── そう思ったところで 。
…… 息が 、ゆっくり戻ってくる 。
重かったまぶたが少しずつ開いて 、 視界がぼんやりと色を取り戻す 。
🇬🇧
まず最初に聞こえたのは 、 ガサッと何か動く音と 誰かの小さく叫ぶ声だった 。
3️⃣
ユーダイの明るい声が 、 一気に耳に飛び込んでくる 。
その瞬間 、部屋の空気が ざわっと動いた 。
🇧🇷
🇧🇷
ジュンジが身を乗り出して覗き込んでくる 。
眉が心配そうに寄っていて 、 声もいつもより低い 。
🇬🇧
🍎
ケイタは半分笑いながらも 、 目だけは本気で心配してくれている 。
💪
🇬🇧
ケースケがペットボトルを 差し出してくれた 。
みんなが近い 。
うるさい 、とかじゃなくて …… 安心する “ 音 ” ばっかだ 。
でも 、胸の奥には まだあの イヤな冷たさが残っていた 。
夢の内容なんて覚えてないのに 、 理由もなく心臓だけがざわざわする 。
🇧🇷
一番近くで覗くジュンジが 、 少しだけ声を落とす 。
それが合図みたいに 、 みんなの視線が一斉に俺へ集まった 。
🇬🇧
言葉がうまく出てこない 。 喉の奥がひりつく 。
ジュンジが首を傾げて 、やわらかく笑う 。
🇧🇷
少し茶化してるけど 、心配の方が強い声 。
俺は少しだけ息を吸って 、 ゆっくりと頭を振った 。
🇬🇧
その言葉を聞いた瞬間 、 ユーダイが「 なんだよそれ! 」と笑った 。
いつもの調子で 、空気が軽くなる 。
…… だけど 。
その笑いの下で 、ユーダイの眉は ほんの少しだけ寄っていた 。 心配が隠しきれていないのが分かる 。
ジュンジも 、ケイタも 、ケースケも 。 笑っているけど 、目は全然笑ってない 。
🇧🇷
ジュンジが自然に言った 。
🇬🇧
胸のざわつきは まだ消えない 。
けど 、目を覚ました場所が 彼らの真ん中で よかったと 、心の奥でふっと思った 。
最後までお読みいただき ありがとうございました!!
最初から最後まで 、実は 私がつい最近見た夢を元に書いたお話でした!
所々 変えたりはしていますけどね 🤫
本当に怖い夢でしたよ あれは ……( 笑 この「 ─ 閉ざされた教室で ─ 」なんかよりも もっと怖い 。なんか夢ん中でハグされた
でですね! この夢を見て 、 起床後( 怖かったな … )と感じつつも 「 これ 、ワンチャン 二次創作にして書けるんじゃね 」 と思って 急遽書くことにしたんです!( 笑
夢の内容 メモしといて助かった 〜 !!( 笑 まぁ 、個人的には あまりうまく書けなかったんですけどね 🤫
お疲れ様です 🫡