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この日常が、少しでも長く続いて欲しくて__ そう、私は心の中で何度も願う。雨上がりの湿った匂いが鼻をくすぐる 濡れたアスファルトに、空の青さが映り込んでいる 水たまりに、雲間から覗く太陽の光がきらりと反射した 「華藤」として生きることを選んだ私にとって、この景色は特別なものだ
この少し先には、私の大切な友達、虎杖くんや伏黒くん、野薔薇ちゃんがいる そして、そのまた少し先には、頼れる先輩たちや先生達もいる 任務のこと以外は普通の高校生が過ごすような、何の変哲もない日常
授業を受けて、任務に出て、時々くだらないことで笑い合う それが、私にとって何よりも尊いものだった
だって、私は知っている 私が背負う宿命を。私が水桜の立場にいる事を。 そして、この穏やかな日々が いつか脆くも崩れ去るかもしれないということを 最強の呪術師たちも、私の隠された力を そして私を追う影に、いずれ気づくだろう それでも、今はまだ、知らなくていい いいや、まだ知らないで欲しい
〈華藤〜!早く行こうぜ!
賑やかな声が、思考の淵に沈みかけた私を現実へと引き戻す 振り返れば、大切な友達の笑顔がそこにあった
水琴
私はとっさに満面の笑みで応える 心の中で、この一瞬一瞬を大切に刻み込むように そして、水たまりを避けながら、彼らの元へと走り出した この、何気ない日常の『わたしの青春』が、少しでも長く続いて欲しくて__
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我はしゃけおにぎり🍙