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美来
バッカみたい
美来
頭悪いの?
美来
有り得ない…
これは
全てを批判する少女の
日常のお話
よく晴れた日の教室
日の光が入り込み、全体が明るい
窓側の席の人は、暑そうに手でパタパタと仰ぐ
── へぇ、暑いのか
呑気に考える美来、もといミライは
全てを批判して
周りを見て判断する人が大嫌いだ
美来
これで何回目のため息であろうか
キーンコーンカーンコーン
ちょうどよくチャイムがなり
クラスメイトは
「やっと終わった」
「ふぅぅぅ…あっつ…」
「長ぇわ授業」
と気だるそうに立ち上がった
美来
美来は適当に感謝を述べ
──寝るところだった、危ない…
と、心の中で苦笑い
…次はテスト返却
──ん〜…80点取れるかな?
美来は心配しながらも次の授業の準備をした
91点 高梨 美来
美来
美来
美来
小声でつぶやく
うるさい教室には響かない
先生が「平均は63点だ。」と笑う
それに反応したクラスメイトが
平均点より上だ〜、下だ〜
と、騒ぎ出す
そして「100点は居なかったぞ
最高得点は98が4人だ」と先生が言った
クラスメイトは誰?誰ですかせんせー!と騒ぎ出していた
─周りばっかり気にして
─みっともない
美来
美来がそう言うと、母がおかえりと返す
母は掃除をしていたみたいだ
すると、美来に声をかけた
美来
母親
美来
未来は正直に点数を告げ、テストを見せた
母親
すると母は怒り出す
母親
と。
人と比べて批判した
だから美来は思う
─人と比べるバカは嫌い 大嫌い
と。
美来
美来