こっこ
最終話!
こっこ
それじゃあスタート〜
りうら
っ……
死を覚悟したその時。
…ポンッ(手)
りうら
…え?
ないこ
………
頭に、温かいものを感じた。
りうら
ないくん…?
ないこ
…ごめんね
ないこ
俺が幽霊だってこと、言わなくて…
りうら
………
ないこ
俺が幽霊だなんて言ったら、絶対りうらに嫌われると思って…
ないこ
それで、言えなかったんだ
ないこ
騙すような真似して、ほんとにごめん…
りうら
そっ、そんなの全然いいよ!
ないこ
…ほんと?
りうら
うん、だって…
りうら
ないくんは幽霊になってでもりうらに会いに来てくれたんでしょ?
りうら
それが嬉しいよ!
ないこ
……ありがと
ないこ
やっぱり、恋したのが…りうらで良かった
りうら
っこ、恋って…//
…しょーちゃんは、あの世に連れて行かれるとか言ってたけど……
ないくんは幽霊でも、そんなことしないし…きっと大丈夫。
ないこ
…ねぇ、りうら
りうら
ん?
ないこ
りうらにさ、1つ頼みたいことがあるんだよね
りうら
頼みたいこと…?
ないこ
そう
ないこ
俺の宝物を…取ってきてほしいんだ
りうら
宝物?
ないこ
うん…
りうら
……
りうら
…うん、わかった!
りうら
絶対ないくんの宝物取ってくるから!
ないこ
ほんと?ありがとう
りうら
え、それどこにあるの?
ないこ
あ、今から案内するよ
りうら
うん!
りうら
うわ、雨やばぁ…
りうら
もう暗くなってるし…
ないこ
え、怖くない?大丈夫?
りうら
大丈夫だし!
ないこ
www
りうら
そういえばないくん、傘ささないの?
ないこ
雨当たらないからね、幽霊だから
りうら
ずる…
りうら
そういうとこ便利だね、幽霊って
ないこ
でしょ?w
りうら
え、こんな所に宝物があるの?
ないこ
うん
ないこ
あそこ…あそこに小さい木があるでしょ?
ないこ
あの木の下
りうら
そうなんだ…
ないこ
俺今幽霊だから触れなくて…
ないこ
お願いしても…いい?
りうら
…うん!
りうら
絶対にないくんの宝物取ってくるから!
ないこ
ありがとう…
ないこ
…気をつけてね
ザパァンッ!
りうら
(水の量やば…)
りうら
(…待っててね、ないくん…)
りうら
(絶対りうらが宝物取ってくるから…!)
そう、強い決意を固めた瞬間…
…ザバァッ…!
一際大きく、水の音が鳴った。
りうら
…え……?
りうら
…っ!!
水の流れに負け、溺れそうになる。
りうら
っ…ハァッ
りうら
なっ、ないくんっ…!
りうら
助けてっ!!
そんなりうらに対して…
ないこ
………
ないこ
助けるわけないだろ?
ないくんは冷笑を浮かべ、そう言葉を放った。
りうら
っえ…?
ないこ
まぁ幽霊だからまず助けられないんだけどねw
ないこ
…ねぇりうら、知ってる?
ないこ
あのエレベーターで死者はこの世の来ることはできるけど、人間をあの世に連れていくことは残念ながらできないんだよ
りうら
(…この人は、何を言っているの?)
りうら
(こんなの、ないくんじゃ…)
ザバァッ!
りうら
っ……
りうら
(っや、ばい…もう…)
りうら
ゲホッ…ゴポッ
ないこ
だったら、君に死んでもらうしかないだろ?
ないこ
りうらはさ、永遠に俺のこと大切って言ったけど、この世に永遠なんてないんだよ
ないこ
だからさ、俺が”永遠”のある世界に連れて行ってあげる
ないこ
だって…
ないこ
君は俺の、宝物だから
そう言った頃には、もうりうらの姿はなく…
赤いネクタイが、ただ水に浮いているだけだった。
END






