甘夏花子
ここにはあまり奴らは、
いないみたいだね。
いないみたいだね。
赤碕サオリ
うん。そうねでも
油断は出来ないわ。
油断は出来ないわ。
甘夏花子
わかってる。
赤碕サオリ
花子の家ってこの近く?
甘夏花子
うん。その角を曲がった先に、
私の家がある。
私の家がある。
赤碕サオリ
わかった。それじゃ行こ!
甘夏花子
うん!
甘夏花子
中に入れた。鍵は開いてたみたい。
赤碕サオリ
そうね。それであなたのお母さんは?
甘夏花子
分からない。ここにはいないみたい。上の階を探そう?
赤碕サオリ
わかった。
甘夏花子
お母さん!
甘夏花子
いないか。
赤碕サオリ
花子のお母さんきっと逃げたんだよ。きっと生きてるよ!
甘夏花子
そうだよね。
ガサゴソ…
赤碕サオリ
ん?
甘夏花子
どうしたの?
赤碕サオリ
なにか音がした。下の方から。
甘夏花子
まさかあいつら?
赤碕サオリ
分からない。とにかく下を見に行こ。
甘夏花子
うん。
甘夏花子
誰かいるみたい。
赤碕サオリ
もしかしてあいつらとか?
甘夏花子
わかんない。
甘夏花子
え!?あれ、
もしかして、お母さん?なの、
もしかして、お母さん?なの、
赤碕サオリ
嘘、でもあれは、
お母さん
ぅーうー
赤碕サオリ
やばこっちに気づいた。
花子今はとにかくここからでよ!
花子今はとにかくここからでよ!
甘夏花子
お母さん、お母さん!
私だよ!花子だよ!
私だよ!花子だよ!
甘夏花子
ねぇ、分からないの?
私だよ!お母さん!
私だよ!お母さん!
赤碕サオリ
花子!今花子の目の前にいるのは、
花子のお母さんじゃない!
あれはただのゾンビなの!
花子のお母さんじゃない!
あれはただのゾンビなの!
甘夏花子
違う!あれは、ゾンビじゃない!
お母さんなの!
お母さんなの!
赤碕サオリ
花子!いい加減にして!
私の親だって、もうゾンビになってるかもしれないのよ!
私の親だって、もうゾンビになってるかもしれないのよ!
甘夏花子
え!?
赤碕サオリ
あの日お母さんから連絡があって、
お母さん
サオリ!よく聞いて!?
お母さんもうゾンビに囲まれて
逃げれない。でもあなただけは、
逃げて!私の分までしっかり生きるのよ!いいわね?!ありがとう。
サオリ!
お母さんもうゾンビに囲まれて
逃げれない。でもあなただけは、
逃げて!私の分までしっかり生きるのよ!いいわね?!ありがとう。
サオリ!
赤碕サオリ
お母さん!
赤碕サオリ
それで連絡はとだえた。
赤碕サオリ
あなただけじゃないの、
分かるでしょ?
分かるでしょ?
赤碕サオリ
あれは!本当に!花子のお母さんなの!?
甘夏花子
え、
お母さん
ぅーうーぅーうー
甘夏花子
お母さん、
甘夏花子
違う、あれは、お母さんじゃない、
ただのゾンビだ。
ただのゾンビだ。
赤碕サオリ
ん。逃げるよ!花子!
甘夏花子
うん!