テラーノベル
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肺から生温い空気が漏れ出していく。 疲労と鬱屈を含んだそれは、どこに届くこともなく宙に消えた。
建物内に蔓延する静寂とは裏腹に、外からはいつもと何ら変わりのない音が聞こえた。
「次の日曜日にまた来よう」「あの人のこと知ってる?」「そう、演奏がとても綺麗で………」「根っからの聖人」「雰囲気が温和で」 脳が勝手にそうしているのか、聞きたくない言葉ばかりが耳に入る。 憎たらしくも、これがいつも通りの日常。
まるで神様だ!
天井が自分の身長より何倍も高いせいか、全ての音が平等に反響する。無情にも、大きい音はすぐに消えずに残ってしまった。痛みを訴える頭には最悪だ。
神様、かみさま、カミサマ……。 俺は人間だ。神様なんかじゃないし、望まれるような神様にもなれない。
「神様」「聖人」という言葉が反響して思考を埋めていく。あの人達は俺を何だと思っているんだ?俺を何にしたいんだ?
違う。違う!!!!!! 俺は神様なんかじゃない!!!!!
コメント
3件
この方はもしや、神父様なのかな?神父は神の代わりみたいな役目だから、信者からそう言われるのもしょうがない…でも嫌ってなると苦しんじゃうよね…
話の順番入れ替えが出来なかったのでこんな中途半端な場所に差し込まれています!!!!!!!