どんよりした雲が
空を覆い
我の心表す
そなたが散る前までは
赤々と照りつける斜陽に
苛立ちを覚えていた
だが
そなたが散ってから
黒く厚い雲が
我を覆い
しとしと滴る雫は
色を持っておらず
地に落ちると
紅に染まる
その雫でさえ
美しいと思うのは
そなたが美しかったからだろう…
何度思ったことか
そなたの美しいその唇に
我の唇を合わすことが出来たなら と
声にならぬ心の叫びを 押し付けるかのように
何度も何度も口付けをする
「美しいものは儚い」
我の腕におさまるそなたは
静かに瞳から雫を流し
身体冷えてゆく…
コメント
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コンテスト参加ありがとうございます( *´꒳`*) いや、もう表現の仕方が神がかってましたよ(?) 短めの文章なのに凄い伝わってきました✨ 参加した証…と言っては何ですが参加賞として♡100を贈呈致します