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夏の雪

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夏の雪

2 - 第2話 ユキさん

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2024年08月20日

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彼女はユキと名乗った。

ユキさんは23歳であの駅の駅員さんらしい。

そして、趣味は読書だという。

僕の趣味も読書なため、どこか親近感が湧いた。

ユキ、は馴れ馴れし過ぎるか…

ユキちゃん、もなんか違うか…

ユキさん、はちょっと堅すぎるか…?

自分と同い年なのでどう呼んだらいいか分からない。

そしてもっとユキさんのことを知りたくなった。

会社に着き、少し肌寒いオフィスに入る。

それと同時に同僚が肩をたたいた。

同僚

よう、佐木、今日何で遅れたんだ?

いや、いろいろあって…

同僚

何で隠すんだよー、別にいいだろー?

僕は渋々今日のことを話した。

同僚

別に変じゃないだろ。何で隠したんだよー!

だって、恥ずいじゃん…

確かに僕は学生時代もそんなに恋愛に積極的な方ではなかった。

そしてその日はユキさんのことが頭から離れなくなった。

あの黒い髪、向日葵のような黄色いワンピース、

あのときはスーツだったけどアイコンのユキさんはワンピースを着ていたっけ。

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