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お小遣い ｰお小遣い
赤元嫌われ 現愛され
コンビニに行くと兄に言ったら
初めて､お小遣いというものを貰った
コンビニに着き
何に使おうか 棚を物色する
赤
あいす…
赤
あ､漫画新刊出てる
15分程迷った末
お菓子と漫画2冊
レジ横にあったコロッケを買い
上機嫌でコンビニを出る
帰り､コロッケの袋を開け 口に入れる。
赤
んま…
段々と寒くなって来ているらしく 湯気も息も白くなる
暫く歩いていると
トンッと肩を叩かれると共に
隣にひとつ､白い息が増えた
桃
いーもん食ってんじゃん
カツアゲの様な台詞を言いながら 隣に来たのは桃にぃ。
赤
あげないよ
桃
取らねぇよw
俺がコロッケを遠ざけると
そう笑われた。
桃
コンビニ行ってきたの？
桃
袋見せて
返事も待たず､腕にかけた 袋を取られる
桃
え､これ新刊？
赤
そ
桃
マジか…後で読ませて
赤
3年後ならいいよ
桃
3時間後にして
そんな会話をし乍も 袋を漁る手は止まらない。
桃
これうまそ
桃
こんな味出てたんだ
赤
季節限定だって
桃
1個ちょーだい
また勝手に箱を開けられ 返事も待たずに食われた。
赤
それ俺の…っ
赤
かえせっ
手を伸ばすものの 身長差の所為で届かず
宙を掴む
桃
もう食べたから
桃
返せませーん
揶揄う様に
空箱を見せつけられ
イラついたので
赤
せっかく兄ちゃんが
赤
お小遣いくれたのに…
眉を下げ悄げた演技をしてみせる
桃
え
桃
ごめんて
上げていた手を下ろし
俺に近づき､謝ってくる桃にぃ。
赤
じゃ
赤
同じの買って
桃
ん､そこのコンビニ入ろ
指された指の先には
コンビニ
赤
はやくはいろ、
桃にぃの手を引き コンビニへと入った。
赤
ただいまー！
桃
ただいま…
紫
赤くんご機嫌だねw
赤
欲しいもの買えたから
そう言って袋を下げた方の腕を上げる
紫
え､あのお小遣いで
紫
こんな量買えた？
赤
桃にぃが
買ってくれた！
買ってくれた！
桃
騙された…
紫
何があったの笑
桃
赤が片っ端から
カゴに突っ込むから、
カゴに突っ込むから、
赤
桃にぃが俺のお菓子
食べたから
食べたから
赤
ちょーっと
泣く演技しただけだし
泣く演技しただけだし
桃
俺の小遣いが…泣
紫
どんまい
袋に手を入れて お菓子を1つ､手に取る
赤
あ､これ兄ちゃんにあげる
紫
え
紫
いーのｯ？
紫
優しいね
撫でられ､ 頭にある手を触る。
赤
へへ、/
桃
兄ちゃん騙されるな！
桃
コイツとんでもない
腹黒だぞ
腹黒だぞ
赤
桃お前余計なこと
言いやがって…
言いやがって…
お小遣い ｰお小遣い
終わり方わからんかった
後半にいくにつれて 雑になるのは俺だけですか
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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