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1
それは、桃ちゃんと喧嘩したすぐ後に襲ってきた
赤
お腹が痛くて
今まで体験したことの無い痛さで
赤
精一杯力を振り絞って桃ちゃんを呼んだが
喧嘩をしていたからか、返事はなく
まるでこの空間には俺1人だけみたいで
赤
だんだん痛みを増していって
涙が浮かんできた
赤
俺のこの声は、着信音にかき消された
震える手で、その着信に出た
黄「赤?2時から撮影ですよ?」
黄「…もしもし、?赤?」
赤
黄ちゃんは何かを察したようで
すぐ行きます、と言い残して電話を切った
黄
黄
赤
黄ちゃんは心配そうな顔で俺を眺めて
黄
赤
黄
黄
そう言って黄ちゃんは携帯を開いて
桃ちゃんに電話をかけた
黄
黄
黄ちゃんの携帯から、微かに聞こえた桃ちゃんの声
「はあ?赤?」
「知らねーよ」
黄
黄
黄ちゃんの優しさなのか、
桃ちゃんがあんなことを言ったのは、俺には言わなかった
赤
でも俺は
そんな優しさを有難く感じる余裕は無かった
今までも、喧嘩することは度々あった
でも、桃ちゃんがあんなことを言うのは初めてで
もう、別れなければいけないのだろうか
そんなことを考えながら
俺は意識を落とした
コメント
28件
ブクマ失礼します
続きとかあったりします? あったら超楽しみ!!
フォロー失礼しますっ