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S

はぁ…。

今日は劇の練習の1日目 重い足取りで学校に向かう

S

…はよ

モブ1

おっ初兎、どうした元気ねぇなあー?

S

だってさあ、…

そう口を開きかけたとき、後ろからポンと肩をたたかれた

N

初兎くん、今日からよろしくね

そう言いながらニコッと笑って立ち去っていった

その一言だけで全てを察した

S

(…やっぱこいつが王子役なのか)

通り過ぎていく後ろ姿を横目で見る

高身長で顔もイケメンだし、生徒会長で人望もある 男子の俺から見てもかっこいいというのが理解できる

男子校にいるのがもったいないくらい

モブ1

そっかー、今日から練習あるからかー。まあ頑張れよ〜

S

投票で決めた癖に他人事やな…。ほんとにできる気しないんやけど

王子様役があいつなのにシンデレラ役が俺だったら見に来る人も多分がっかりするだろう なんなら他校の女子から妬まれるんじゃないか、と思う

S

(…文化祭早く終わんないかな)

S

…お母様、私も一緒に舞踏会に行っちゃだめですか?…

モブ3

初兎!wお前まじ棒読みすぎだろwww

S

えぇ?またー?今度は気持ち込めたつもりなんやけどなあ

練習初日、まだ仮台本を読み始めて10分も経っていないのに既に3回は棒読みだとつっこまれた

S

やっぱ俺演技とか向いてないってー、誰か役代わった方がいいって、…

モブ3

まぁまぁ、最初だしそんなもんだろ〜がんばれがんばれ

S

適当すぎやろ…

というか それに比べて

N

…ませんか?

少し離れたところで練習をしているないこが目に入る

S

(え…初回だよな?上手すぎん?)

元の声がいいからってだけなのか、それとも本当に上手いからなのか分からないけどないこは練習初日とは思えないほどのレベルだった

S

(やっぱこいつと主役とか無理だろ…演技も容姿もレベル違いすぎるって……)

俺はきっとどんなに練習したところであんなに上手くなれないし、そもそもシンデレラやるって…女装するってこと?絶対似合わないよな…てか本当に最初に劇やろうとか言い出したの誰やねん、とかいろいろ考えだしてしまう そもそもこんなに考えちゃうのって…完璧すぎるないこのせいでもあるんじゃないか…?とも思えてくる

モブ3

…う?初兎?

S

え…?!なに…!?

モブ3

いや、次のセリフ。読んで、?

S

えと…ないこってなんも欠点ないのかよ…!?

モブ3

ん…?

言った瞬間、はっと我に返った …俺、何言ってんだ? ないこの耳にも入っていたらしく、こっちを見ている

S

(やば…怒ってるかな…?)

N

…なに?初兎くん俺の欠点知りたいの?

S

いや、ごめんなんでもな、

N

…文化祭の劇、無事に終わったら教えようか?

そう言ってまたいつもみたいににっこり笑う

S

おー?…

間抜けな声で返事をしながらも内心では絶対欠点なんてないだろ、とか思っていた

モブ3

てかもう暗くなりそうだな、そろそろ帰るか

初回の練習はあの完璧生徒会長に格の違いを見せつけられて幕を閉じた

シンデレラになったら

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