12月25日
天馬ママ
じゃあ、司。私たちそろそろ行くわね。
司
ああ!楽しんできてくれ!
天馬ママ
明日の夕方には帰ると思うから、また何かあったら連絡するわ。
司
ああ!行ってらっしゃい!
天馬ママ
ふふ、いってきます。
咲希
お兄ちゃーん!!私もそろそろ行くね!
司
む、もう行くのか
咲希
うん!お買い物してからお家に行くの!いってきます!
司
行ってらっしゃい!
司
…さて、部屋の掃除でもするか。
司
…♪〜
司
(先生いつ来るかな〜、予定だとそろそろなはずだけど…)
スマホ
プルルルル!プルルルル!
司
む、電話…
司
神代先生っ!!
司
もしもし!
スマホ
天馬くん?!あのッ、ちょっと寝坊しちゃって!!ガタンッ
スマホ
遅れそうなんだ!本当にすまない!
司
いや!あの、全然急がなくて大丈夫です!
スマホ
すぐ支度するから!
司
はい!
スマホ
プツッ
司
…寝坊とか可愛いかよ、、!!!!
司
あ"ーー!!待ちきれん!!楽しみすぎるッ!!
そう、今日は神代先生が家に泊まりに来るのだ。
そして今日はクリスマス。もちろん、神代先生への贈り物も用意している。
けど、これはサプライズだから秘密だ。
司
ハッ…俺の部屋、見られちゃダメなものないよな?
司
い、一応確認…!!
類
しまった…!!寝坊するなんて!!
類
昨日楽しみ過ぎて寝れなかったとか、遠足楽しみにしてる小学生と同じじゃないかっ!!
類
こんなの恥ずかしくて誰にも言えないよ!!
類
そ、それより今は早く支度しないと!
類
えーと、服は彰人くんが選んでくれたので、持ち物は着替えと…
類
あ……あとこれも忘れないようにしないと。
今日はクリスマスだ。
ただで家にお邪魔するわけにはいかないから、事前に親御さんに菓子折り持って挨拶しにいったけど…
それとは別に、天馬くんへ贈り物を用意している。
特に深い意味はないけど、まぁ…気まぐれにね。
類
…これくらいかな。早く行かなきゃ
司
…よし!部屋には何もなかった!!
司
これで俺にできることは全てやった…はず!!
司
あとは先生が来るのを待つだけだ!
ピンポーン
司
来たッ!!!
司
はいっ!!!!
類
お邪魔します…
司
神代先生!いらっしゃいませ!
類
すまないね、遅刻してしまって。
司
全然大丈夫です!さ、中へどうぞ!
類
ありがとう。
類
おー。前から思ってたけど、綺麗なお家だね。僕の家と大違い。
司
そうですか?あ、一応掃除はしましたけど。
類
掃除までできるのかい?凄いね。
司
え?普通…ですけど
類
いや、僕は掃除とか家事だとか、そういう単純作業が苦手でね。
類
だから凄いと思うよ。
司
そ、そうですか?(,,> <,,)
類
うん。君は本当にできた子だと思うよ。僕なんかと違ってね。
司
…先生は、実家に帰ったりしないんですか?
類
…さぁ、どうだろう。何年も帰ってないからな。手紙すら出てないし。
類
ま、両親は僕の事に興味なかったんだろう。僕が教師になるって急に言った時も、彼女ができたって言った時も、あまり反応がなかったから。
司
そうなんですか…
類
ああ、勘違いしないでね。僕は両親好きだし、仲悪いとかでは決してないから。
類
ふふ、けど両親も、今僕がこんなに楽しく過ごしてるなんて思ってないだろうね。
司
(そういえば先生、俺といる時は饒舌だな。)
類
ああ、あと今日は先生はやめてね。現実に戻される感じがするから。
司
はい!!せん…類さん!
司
(俺も…天馬くん以外で呼んで欲しいな)
司
類さん!あの、俺も今日は生徒じゃないんで…せっかくなら、「天馬くん」以外で呼ばれたいんですけど…
類
天馬くん以外で?
類
……司くん?
司
➳ ( ˙-˙=͟͟͞͞)♡グサッ
類
いや、やっぱり変かな?
司
いや!!それでお願いしますッ!!
類
そう?じゃあ…司くんね。
司
はいっ!!
司
そうだ、類さんってテレビゲームした事ありますか?
類
テレビゲーム?あー、ないね。
司
じゃあやってみません?
類
面白そうだね。いいよ。
司
また俺の勝ちですねっ!!
類
むむむ…
司
けど、類さんこのゲームどころかテレビゲーム自体が初めてなんですよね?
類
ああ。
司
俺は子供の頃から咲希とこのゲームやってますから、不利じゃないですか?
司
それとも、もう1回やります?
類
ぐぅ…要はこの機能を上手く活かせば勝てるのか…ブツブツブツ
類
もう1回やる!
司
分かりました!
司
あの…類さん、そろそろ辞めません?
類
まだだよ!もう1回!
司
もう無理ですって。16回やって俺の全勝ですよ?そろそろ諦めたらどうですか?
類
もう少し…もう少しだけ
司
…次で最後ですからね。
司
ちょ、類さん!!そろそろ終わりましょうよ!!
類
おやおや、君はそんなに負けるのが嫌なのかい?
司
30回もこてんぱんにやられたら誰だって嫌になりますよ!
司
というか、類さんゲーム上手くないですか?!
類
フフッ、コツを掴んだらこっちのものさ。
司
ぐぅぅぅうううう!!!
類
さぁ!もう1回戦といこうじゃないか!
司
もう無理ですっ!メンタル的にも!
時計
ボーーン、ボーーン
類
おや、もう12時か。そろそろご飯にしないとね。
司
何食べます?
類
何か頼むかい?
司
いや、頼むのは夜にして、昼は何か作ります!
司
何か食べたいものはないですか?
類
あー……カレーくらいなら僕も作れるから、一緒に作らない?
司
(初めての共同作業……!!)
司
ぜひっ!!
司
類さん!絶対指切らないで下さいね!!
類
フフフ、大丈夫さ!刃物と工具は使い慣れてるからね!
司
ちょっとそれは物騒ですけどw
類
あっ、ヤメテヤサイイレナイデ
司
え?
司
それじゃ肉しか入れる具材ないじゃないですか!w
類
いいじゃない、肉だけで!
司
俺が嫌です!w
司
はい、にんじんとじゃがいも。あと玉ねぎ。
類
うッ……
司
細かく切って分からないようにするんで、大丈夫ですよ。
類
フッ…その方法で僕が野菜を食べたなら、父さんと母さんは苦労しなかっただろうね!
司
ご両親が気の毒でなりませんよw苦労して食べさせようとしたでしょうに
類
よくもあんなに頑張って食べさせようとしたなぁ。
司
はいはい。
類
あっ!入れちゃダメって言ったのに!
司
もう、大人げないですよ。そろそろ観念してください!
類
うぅ……
司
類さんはお肉切ってて下さい。俺は野菜切るので。
類
司くんのいじわる……
司
( ^ཫ ^)bゴフッ
司
か、可愛く言ってもダメですからね!
類
( ˶・̆-・̆˶ )ムゥ…
司
(くっ…結局甘やかしてしまった…!!)
類
わぁい!野菜入ってないや
司
次こそは…次こそは甘やかしませんから!!
類
フフッ、君は優しいよね。
類
いただきま〜す。
司
いただきます!
類
…ん、美味しいね。
司
ですね!
司
(類さんと初めて作ったカレー♪)
類
夜までどうする?
司
映画でも見ますか?類さんが好きそうなのいくつか見つけたんです!
類
へぇ、それは魅力的だね。じゃあ夕方まで映画鑑賞でもしようか。
司
はい!!
続く!!