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夜久衛輔

奈月お待たせ

奈月

おつかれー

夜久衛輔

少し移動したい

誰もいない屋上に

2人の男女

風が気持ちくて、いい場所だなと思いながら

夜久くんと肩を並べて座った

夜久衛輔

あのさ

大事な事を言われるんだろうと

緊張が走る

少し体が強張った

夜久衛輔

奈月

夜久衛輔

好き、です

その2文字は優しく、情熱的で

私の心を貫いた

顔が熱くなっているのが分かる

先の緊張の走る静かな空気とは一変して

甘く、でもすっぱい空気が流れていく

何を返せばいいのか分からない

正解が分からない

正直に言うと、私は夜久くんのこと好きではないと思う

でも好きな人もいないし、嫌だという訳でもない

きっとこのまま夜久くんと付き合ったら

私は夜久くんに恋をする

奈月

何言えばいいか分かんないや

奈月

でも、とっても嬉しい、!

夜久衛輔

返事はいつでもいいよ

夜久衛輔

ずっと、待ってる

黒尾鉄朗

なー、奈月見なかった?

A

奈月?

A

あー、夜久くんとどっか行ってたな

嫌な予感がする

言うと決めたのに、また勇気をかき消される

頭はこんがらがって

でも追いかけないと手遅れになるから

行かないと駄目なのは分かってるのに

行かないと傷つくのは分かってるのに

最初の1歩が動かない

黒尾鉄朗

ごめん、ありがとう

迷いを捨てて

一心不乱に飛び出した

予想が外れてくれ

間に合ってくれ

そんなことを心の中で呟きながら

廊下を走る

黒尾鉄朗

なぁ、奈月どこ?

B

奈月ー?

B

屋上だよ

B

夜久くんと一緒

B

あっまーい雰囲気だったよ

あぁ駄目だ

急がないと、

顔を赤くした2人

感じたことの無いほどの甘い空気

間に合わなかった

遅かった

そんなのは分かっていたけど

この2人の空気を壊したいが為に

この2人を付き合わせないが為に

黒尾鉄朗

奈月

黒尾鉄朗

今日帰るんだろ、

黒尾鉄朗

早く行こう

性格が悪いのは分かっていた

待てばいいものを

耐えきれなかったんだ

奈月が俺以外の誰かの手に渡る事が

奈月

あ、ごめん今行く

奈月

じゃまたね夜久くん

苛立ちを心に残したまま

俺達は屋上に1人残して

その場を去った

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