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ここは……何処だっけ

見たことある世界

私が初めて''アレ''と出会った

……いや

見つかった……目をつけられたと言った方が正しい

菫子

(…………)

何も感じ無かった

考えたくなかった、感じたくなかったのかも

菫子

何処だ……

姿勢を低くしながら森を逃げようとする

菫子

(森を抜けよう)

そう思い歩いた瞬間

パキ

菫子

!!

枯れ枝を踏んだ音が聞こえた

もちろん菫子から出ている音では無い

恐る恐る後ろを向くと

いた

''アレ''が……此方を見ている

菫子

(こっちに気づいてる?)

パキ……パキ……

着々と歩みを進め、近ずいてる

菫子

(どうしよう)

菫子

(全力で走ろうか)

パキ……パキ……

パキ…パキ…パキ

パキパキパキパキ

菫子

(明らかにこっちに気づいてるな)

菫子

(いや、半信半疑ってところか)

菫子

(次のタイミングで走る)

パキ…パキ…パキ……

パキ!!

菫子

(今!)

菫子

タッタッタッタッタッタッ

菫子

(走れ!走れ!)

''アレ''

パキ…パキ…パキ…

菫子

(まだ歩いてる?)

菫子

(……まぁいい)

菫子

(好都合だ)

''アレ''

…………

菫子

…………?

''アレ''

ダッ!!

菫子

!!??

''アレ''は1度止まり数刻置いて

思いっきり地面を蹴った

陸上選手のそれのような

菫子

(まずい!追いつかれる!)

''アレ''

ダッダッダッダッダッ

この時、毎度死を覚悟する

それくらい、慣れないのだ

トラウマという恐怖は

午後5時半頃

学校から帰宅

菫子

……ッ!

見慣れた天井、見慣れた勉強机

菫子

(……家?)

菫子

えっと……私……どうしたんだっけ……

啓斗

あ、起きた!

菫子

……神崎……さん?

・・・

菫子

神崎さん!?

啓斗

ん?どしたの?

菫子

どうしたって……え……えぇ?

信じられない

今日転校してきたイケメンが自室にいて、しかも近い

菫子

あ、あのちょっと離れてもらっても良いですか?

啓斗

ん?あぁごめんごめん

菫子

と、ところでなんで神崎さんがここに?

啓斗

なんでも何も、君が幽霊を見た後倒れてどうしようってなってとりあえず御崎に君の自宅まで送ってもらった

御崎って誰だよと思いつつもとりあえず帰ってきた実感は湧いてきた

と、ここで1つ疑問が

菫子

な、なんで家知ってるんですか!
あと何時からいたんですか

啓斗

大体5時前くらいに帰ってきて、そこからずっと待ってた

啓斗

家に関してはあの時バスの中で荷物のまとめをしていたからあの辺に住んでるんだろうなと思って

啓斗

あと、学生証にそれっぽい住所が書いてあったからそこまでいって鍵開けた

菫子

鍵ってまさか……

菫子

私の鞄から?

啓斗

いえすざっつらいと

菫子

(何がいえすだ)

啓斗

ていうか大丈夫?すっごく魘されてたけど

菫子

あ、いやなんでもないです

啓斗

本当は?

菫子

う……

ダメだ

どうしても子犬のようなキラキラした目で見られるとつい吐いてしまいそうになる

啓斗

本当は?

菫子

……ある夢を……見てました

啓斗

ほぅ、夢

啓斗

反応から察するに過去のトラウマ的な?

菫子

はい

啓斗

あの事件に関すること?

菫子

……はい

啓斗

そっか

啓斗

因みにどんn

ピリリリリリリリリ

電話がなった

なんとも無機質で高い音は部屋に響く

啓斗

ん?あ、俺か

啓斗

ちょっとまってて

啓斗

(ピッ

啓斗

もしもし?

啓斗の携帯電話

<啓斗ー?今どこ?迎えに行こーか?

携帯電話から流れ出る声ははっきりと聞こえた

声のトーン的に女性の様だ

プライバシーは無いのかと思ったが流石に留めた

啓斗

いや、大丈夫

啓斗

今日はこのまま泊まっていく

『いや、駄目に決まってんだろ!?』

電話の声と菫子の声が重なった

啓斗の携帯電話

<私が今から行くから待ってて

啓斗

りょーかい

啓斗の携帯電話

ッピ

どうやら電話の相手は今からこちらに向かうそうだ

啓斗

そんじゃちょっと待とうか

菫子

ま、待つって……

啓斗

ん?あぁ、僕の友人を呼んだからそれまで待つってこと

菫子

いや、それは……まぁ良いか

啓斗

ちなみに彼女は君と同じだよ

菫子

え?それってどう言うこt

ピーンポーン

啓斗

お、来たかな

菫子

早!?

啓斗

多分近くのコンビニか何処かでくつろいでたんだろうね〜

啓斗

はいはーい今行くよー

菫子

(何故当たり前かのように出ようとしているんだ……)

ガチャ

ドアが開いたその先にあったものは

銀髪の女性

なんでお前で出てるんだよ

啓斗をグイと押しのけた女性はとても綺麗だった

菫子

え……綺麗……

銀髪の女性

え?

菫子

あ、すいません!いきなり!

銀髪の女性

あぁ、いや、問題ないが

銀髪の女性

それより本当に君が……

啓斗

そう彼女が例の

銀髪の女性

なるほど……

銀髪の女性

((ズイ

すごい近い

菫子

あ、あの……近いです……

銀髪の女性

‹*⩌ . ⩌›ジィー

啓斗

>⊂(´・ω・`)グイ

銀髪の女性

うわ!

銀髪の女性

何するんだ啓斗!

啓斗

彼女は距離が近いのが苦手なんだ

菫子

神崎さんが言います?それ

啓斗

え?俺も?

菫子

自覚無しですか……

啓斗

まぁいいや

啓斗

紹介するよ

啓斗

この人は俺の従姉の夏澄(かすみ)

啓斗

今年で25、独身だ

夏澄

馬鹿!そんな事まで紹介しなくていいんだよ!

啓斗

あーすまんすまんw

夏澄

心こもってないなー

夏澄

えっと……改めまして夏澄です

夏澄

よろしくね

菫子

あ……はい

菫子

あの、夏澄さん?

夏澄

ん?

菫子

その……大きな荷物は?

夏澄の後ろには大きなキャリーケースがひとつあった

夏澄

え?啓斗から聞いてない?

夏澄

私今日ココに泊まる予定なんだけど

菫子

へー泊まるんですねー

………………

菫子

え!?

孤独な少女と不思議な少年

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