お互い様

ゔぅ………ｺﾞﾎｺﾞﾎ

今日も俺は君を想い続ける。

例え、どんなに自分が苦しくても＿＿＿

事の発端は１ヶ月前。

前々からこの気持ちには気づいていた。

…ただ自分が認めていなかっただけで。

俺はほとけのことが好きだ。

、、、好きなところを語っているうちに一日が終わるぐらいには。

でも、この恋が実る筈がない。

「いれいす」という同じグループに所属しているし、第一両方とも男。

しかし、そんな思いとは裏腹に気持ちは大きくなるばかり。

どうすればええの……?

そんな時、偶然聞いてしまったんだ。

ほとけの口からでた言葉に動揺した。 好きな人、居ったんや… この恋はもう…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

…その瞬間俺の口から水色の花びらが出てきた。

辺り一面が水色に染まる。

うぅ…マジで何…?

スマホで調べてみると花吐き病という文字が。

片思いをこじらせて辛い思いをすると花を吐いてしまう病気…

辛い思い?…あの時の…。

てか俺ってほとけのことが好きなん……?

そう自覚するともっと胸が苦しくなって。

でも、やっぱり好きだから。

ならいっそ、君に嫌われたら。

この恋を諦められるんかな…。

そこからほとけに対して素っ気ない態度をとるようになった。

でも本心じゃないから、たまに本音が漏れて。

そんなこんなでビジネス不仲なんて呼ばれるようになった。

なんて、ほとけにまで心配されて。

なんて嘘なのに。

辛い

苦しい

ほとけに嫌われるのが悲しい…

口から水色の花びらを吐く。

そう言ったほとけはなんだか泣きそうな顔をしていて。

……俺、最低やん。好きな人にこんな顔させて。

その反応は思い出したようだ。

ばかｯ…お前のことやし…

そう言ってほとけは俺が吐き出した花に触れる。

調べた時、書いてあったんだ。

吐かれた花を触ったら感染するって……

ほとけの口から青色の花びらが出る。

ﾆｺｯとほとけは笑う。

この優しさに俺は惚れたんやろな＿＿＿＿

その時、俺の口から青と水色が混ざった色の花びらが出てきた。

いふくんもしかして…

お互い様 END