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人魚姫
それは
恋は叶わず泡になって消えた
そんな悲しい物語
ｻﾞｻﾞｰﾝ
ｻﾞｧｧｧｧｯ
ｻﾞﾌﾟﾝ
そんな静かな夜の海にﾞあの人ﾞが水の中に入っていく
今。あの人の手を掴まなければ
もう会えない気がした
遠くへ
行ってしまう気がした
ｸﾞｲｯ
光貴
色白な肌が月の光でより輝いて見えた
とても…
眩しく…
。
彼女は寂しそうな顔を見せたあとすぐにいつもの明るい顔に戻った
。
彼女はニコニコしながらそう言う
光貴
。
光貴
。
そう言われて俺は下を向いた
…ありえない光景が俺の目に映っている
下を見て最初に思ったことは
光貴
水色にほんのり紫が入っていてとても綺麗…
。
。
顔を引きつらせて笑う彼女は苦しそうで
悲しそう…
光貴
光貴
そう言った瞬間彼女は驚いた顔をした。そして
。
。
。
彼女はお腹を抱えて笑った
光貴
。
。
光貴
光貴
少しドヤ顔でそう言った
俺はこの言葉に対して彼女は笑うと思っていた
けど彼女は泣いた
。
光貴
泣いている彼女を見るのは初めてだったのでとても混乱した。どういえばいいのか分からなくて
その場でウロウロしているしかなかった
。
光貴
状況が上手く読み込めなかった
。
。
。
。
そう言った彼女の手は消えかかっている
光貴
光貴
。
。
光貴
そう言い終わる前に
彼女は
泡になり
波に流されていった
『 愛する人にこのことがバレると…』
その言葉が喉につっかえった
魚の小骨みたいに…
俺は…彼女の愛する人に
なれてたってことか？
涙が溢れてくる
けどその涙も
泡と一緒に
波に
流されていった
コメント
27件
(´；ω；｀)ｳｯ… こんな……こんな…悲しい話あっていいのかよ…
泣きました(´；ω；｀)
