TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

『裏切られた苦しい日々』

💤 視点

玄関

お母さん

薬は飲んだ?

💤

うん

お母さん

無理しないのよ

お母さん

学校で嫌なことがあったら
無理して行かなくていいからね?

💤

大丈夫だよw

俺は高校1年生のダイナミクスの 検査で''Sub''だとわかった。 俺はまだよくわかっていないが ''Sub''だということは あまりいいことではないらしい。 ※今は高校3年生

結果どうだったの?

''Sub''?だったよ

そんなっ...

結果を報告した時母は泣いていた。 それから俺はもう 母を悲しませないと決めた。

💤

じゃあ、彼女待てせちゃうし...

💤

行ってくるね!

お母さん

うん、行ってらっしゃい...

母はいつも心配そうな目をして 俺を見送ってくれる。 俺は心配そうな母の目を背に 家をでた。

通学路

少し早めに着いちゃった

俺は高校2年生の時 好きな人から告白されてから 付き合い始め 毎日一緒に通学している。

彼女

ごめーん!!

💤

!、おはよう!

彼女

おはよ!

彼女

髪の毛上手く巻けなくて...

💤

全然大丈夫!

💤

俺も少し早めに着いちゃったし

💤

髪の毛も可愛いよ

彼女

ありがと...//

彼女

は、早く行かないと遅れ
ちゃうよっ!//

そう言って彼女は俺の手を繋ぎ 走り出す。 少し小走りで教室に向かう。

💤

はい、はいw

可愛いなぁ

俺は「''Sub''でも幸せだ」と まだこの時は思っていた。 放課後にあんなミスを、油断を しなければ...

教室

💤

おはよう!

彼女

おはよー!

クラスメイト 2

おっ!来たぜ

クラスメイト 1

今日も仲良く登校ですかぁ!

💤

なんだよ、別にいいだろw

クラスメイト 3

羨ましいなぁ!

俺はクラスの中心的な存在では ないけど たくさんの友達に恵まれている。

💤

みんなも彼女作ればいいじゃん!

クラスメイト 1

それ、わかって言ってんのー?

クラスメイト 2

俺らのモテなさ舐めんなよ!!

💤

ごめん、ごめんw

💤

でも俺だって陰キャだけど
彼女できたし

クラスメイト 3

でも仲良くなったら
それほど陰キャでもないじゃん!

💤

え、やった!

クラスメイト 1

おい、可愛いかよ...

💤

え、なんて?w

クラスメイト 2

それより!!

クラスメイト 2

お前ら付き合って
どれくらいなんだよ!!

💤

え〜、高2の夏だからもうそろ1年?

クラスメイト 3

お前らぶっちゃけ
どこまでいっての?w

💤

は!?///

💤

どこって...ハグ、まで///

クラスメイト 1

ハグで照れるとか可愛いかよ

クラスメイト 2

お前今日家誘えって

💤

え!?無理だよ///

クラスメイト 2

彼女だって待ってるって

クラスメイト 3

不安がってるかもよ?

💤

...不安?

クラスメイト 3

彼氏が手出してくれなーいって

💤

ない、ない!//

クラスメイト 2

いや、断言はできないだろw

💤

そーだけどー//

クラスメイト 1

まぁ、何もしなくても呼んで
やったら?

クラスメイト 1

家呼ばれるだけで特別感あるだろ

クラスメイト 3

まぁ、確かに

クラスメイト 2

呼ぶだけ呼んでみたら?

💤

まぁ、それなら...?

クラスメイト 3

そうと決まれば!

クラスメイト 2

ねー、くにが呼んでるー!(大声

💤

ばかか!声でかい//

💤

てか心の準備が...

彼女

なにー?

やば、緊張する

💤

ぁ、えっと...

クラスメイト 3

頑張れ、くに(小声

💤

今日の放課後なんか予定ある?

彼女

ないよ!

💤

じゃ、じゃあさ、俺の家こない?//

彼女

!、いいの?

💤

う、うん//

彼女

やった!行きたい!

💤

じゃあ、今日も一緒に帰ろ?//

彼女

うん!楽しみにしてる!!

俺に微笑みかけながら 手を振り友達のところに戻って 行く背中を見つめる。

誘、えた...?

クラスメイト 1

よくやったじゃん!!

クラスメイト 2

ちょっと陰キャ出てたけどなw

💤

うるさいw

クラスメイト 3

あとは放課後頑張るだけだな

クラスメイト 1

応援してるぜ!

クラスメイト 2

頑張れよ!

💤

うん、ありがと!

💤

頑張る!!

俺は放課後が待ち遠しくて しょうがなかった。

💤の部屋

💤

どうぞー

彼女

お邪魔します

ここまで緊張した...

でもここからが大切!

彼女

なんかすごいくにくんって
感じの部屋w

💤

なんだよ、それw

💤

まぁ、座ってて?
なんか飲みものとってくるから

彼女

ごめんね、わざわざありがと!

💤

ううん、お茶でいい?

彼女

うん!

俺がお茶を取りにいこうと 部屋のドアノブに手をかけた瞬間 声をかけて止められた。

彼女

?、これ何?

💤

え?

俺の机に置いてあった薬を指さし 聞いてきた。

やば、薬しまうの忘れてた...

💤

ぇ、あー、と...

彼女

薬、だよね...?

彼女

病気なの?!

💤

ぇ、や、違っ...

彼女

じゃあ、何?

このことは周りに言っちゃダメ いい?

なんで?

嫌われちゃうかもしれないからよ

言ったら嫌われる でも...

彼女

嫌いになんてならないから
言ってみて?

彼女なら信じられる気がする

💤

実は、俺...

今にも泣き出しそうな震える声。

💤

Sub、なんだよね...

彼女なら受け止めてくれるなんて 信じられるなんて そんな思い込みは自分勝手だった。 自分に、自惚れていた...

彼女

は?まじで言ってんの?

彼女

聞いてないんだけど

💤

そ、れは、隠しててごめん...

彼女

別れよ

💤

ぇ、嫌いに、ならないって...

彼女

それは別だわ

彼女

今までありがと

待って クラスのみんなに言われたら...!

💤

お願いっ!
みんなには黙っててっ!!

💤

...別れるっ、別れるからっ

彼女

...まぁ、約束はできないかなぁw

そう言って彼女は俺の部屋から でていった。

💤

はっ、はっ...

不安や恐怖からか 上手く息ができない。

💤

どう、しよっ

その日の夜はなかなか 寝付けなかった。

教室

不安を抱えながらも俺は いつも通りを装い教室に入った。

💤

...おはよー!

いつもと違い返事が返ってこない。 その代わり気味の悪い 静けさが教室に広がっていた。

もう、バレてる?

クラスメイト 1

おい!くにぃw

''kneel'' 【跪け、お座り】

その言葉を聞いた瞬間 一気に体が火照り全身の血液の巡りを 感じた。 心拍数が上がる。 頭が上手く回らない。

気がつけば俺は跪いていた。 自分の意思じゃないのに...

クラスメイト 2

うわ...こいつガチじゃんw

クラスメイト 3

ほんとにSubだったんだw

やっぱりこいつら...

💤

なんでっそのことっ...

俺は分かりきっていることを 聞いて後悔する。

クラスメイト 1

お前の彼女が教えてくれたぜ?

クラスメイト 1

Subだから近づくなってw

💤

っ...!

彼女

ごめんね〜w

お願いっ! みんなには黙っててっ!!

...まぁ、約束はできないかなぁw

やっぱり...

信じてたのに

俺の中にある何かが 「プツンッ」と音を立てて切れた 気がした。

クラスメイト 3

信じてた彼女に裏切られて
どんな気持ちぃ?w

クラスメイト 2

おい!聞いてやるなってw

💤

...だよっ

クラスメイト 3

え?w

💤

最悪だよっ!!

💤

今までこうなるって
わかってたから
言ってこなかったけどっ!!

💤

いつも優しく寄り添って
くれるから信じられると
思って伝えたのにっ!!

💤

初めて、心から信じられると
思ったのにっ...

彼女

ぇ...

嫌いになんてならないから 言ってみて?

💤

...俺はあの言葉を信じたのにっ

💤

あの言葉は嘘だったの?

💤

あれは俺に対する情けだったの?

💤

まぁ、情けでも嬉しかったよ...

彼女

ぁ、まって...待って!

彼女

くにくんっ!!

教室を出ようとドアを開けると 彼女...元彼女に呼び止められたが 俺は振り向かず教室を出た。

静まり返った教室に 元彼女に呼ばれた俺の名前が 沈んだ。

それからの学校生活は いじめられる毎日だった。

でもゴミを投げられたり 水をかけられたり 陰口を言われたりするだけではなく、

俺は''Sub''だということもあり 意味もなくCommandを使われ Sub dropになっても放置され 笑われる日々が続いた。

...でも元彼女はいじめには 加わっていなかった。

先生に相談しても口だけで 助けようとはしなかった。 両親には心配をかけたくなく 隠し続けたが ついに限界がきて俺は不登校に なった。

もう、やだっ...

もう2度とこんな想いしたくないっ...

俺の悲痛な願いは 最悪の思い出とともに心の奥底へ 沈んだ。

loading

この作品はいかがでしたか?

268

コメント

7

ユーザー

くにくん可哀想…

ユーザー

遅くなりました💦 待たせてしまってすみません🙇‍♂️

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚