倉庫のシャッターを開けると、 薄暗い空間にバイクが数台並んでいた
見慣れた場所、見慣れた景色
だけどmnrと二人で話すのは久しぶり
et
返事はない
下っぱ
下っぱ
et
下っぱ達からそう言われて私は
倉庫の奥のmnrがいつも 座っているソファに腰を下ろした
mnrがいない間、 少しだけ過去を思い出す
私とmnrが出会った日を
3年前
あの日、私は最悪な気分だった
父親に殴られ、
母親はそれを止められず、
兄はすでに家を出ていた
逃げたかった。全部から
夜の街をふらふらと歩きながら、 行くあてもなく彷徨っていた時
派手なバイクの音と、 騒がしい笑い声が聞こえた
下っぱ
声のする方を向くと、 数人の男たちがバイクに跨っていた
そして、その中心にいたのがmnrだった
mnr
et
mnr
めんどくさい。関わりたくなかった
だけど、mnrは私を無視しなかった
mnr
et
知らない男に誘われて、 普通は警戒するはずだった
でも、その時の私は、 そんなことすらどうでもよかった
mnrの誘いに乗り、私はついて行った
最悪な出会い。でもそれが......
私の人生を変えることになった
3年後
mnr
mnrが倉庫に戻ってきた。
相変わらず堂々とした態度だけど
私のことを真っ直ぐに見てくれる人
mnr
et
mnr
私はmnrに嘘をつけない
et
mnr
et
私はここにいていいの?
私の居場所って、本当にここなの?
mnr
そう言ってmnrは私の頭をポンと叩いた
mnr
その言葉が、どれほど救いになったか
私はmnrの言葉に支えられて生きてきた
だけど、この二年後......
mnrは私の前からいなくなった
コメント
1件