主
主
主
主
注意! ※BL ※太中 ※時間軸22歳 ※付き合ってます
『君が足りない』
中原 中也
中原中也は疲れて居た。 ソファに深く座り、大きく溜息を吐く。
この日は仕事が珍しく早く終わり、寄り道せずに帰って来たのだ。
連日の寝不足でうつらうつらとし乍らテレビを観て居た、其の時。
カチャカチャ…と玄関から金属の打つかる様な音がする。
無視を決め込んで居ると軈て カチン と鍵の開く音がする。
背を向けた玄関の気配を探った。
念の為に辺りの重力を操る準備をする。
だが心配虚しく、入って来たのは矢張り〝彼〟だった。
太宰 治
中原 中也
背後から抱き付かれる。 ふわりとシャンプーの良い匂いが漂った。
中原 中也
毎度毎度怪しい入り方をするな、と中也が半眼で太宰を凝視める。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
ずっと至近距離で話されたからか、心なしか中也の顔が赤い。
太宰が中也から離れ、彼の隣に腰を下ろす。
太宰 治
中原 中也
隈の出来た目を擦り、眠たそうに答える。
太宰 治
太宰が何を思ったのか、にこりと笑んだ。
太宰 治
そう云い、ぽん と膝を叩く。
中原 中也
太宰 治
中原 中也
音がしそうな勢いで中也が赤面する。
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中也が目を逸らした。
太宰 治
繰り返す太宰。 其の余裕を咬ました笑みに、中也が息を詰めた。
中原 中也
そう虚勢を張ってから、おずおずと太宰の膝に頭を乗せる中也。
太宰 治
呆れた様に云い乍らも、そっと中也の頭を撫でる。
中原 中也
羞恥からか、中也がぎゅっと身体を縮こめた。
中原 中也
眠気と体温で、段々と中也の呼吸がゆっくりして来ているのが太宰に伝わる。
軈て穏やかな寝息が聞こえて来た。
太宰 治
何時もの小生意気な口利きは何処へやら…子供の様にぐっすりと眠った顔を見乍ら、太宰が微笑んだ。
翌日、中也は執務室で机に突っ伏して居た。
中原 中也
近くに居た立原が堪らず声を上げる。
立原 道造
中原 中也
立原 道造
中原 中也
立原 道造
中原 中也
立原 道造
なんか見た事ある気がする、と若干既視感を覚え乍ら立原が珈琲を机に置いた。
立原 道造
立原 道造
中原 中也
彼の好意に中也が顔を上げ、笑みを投げ掛けた。
中原 中也
今日は突発的に入って来た仕事が多く、帰宅は0時を回って仕舞った。
中原 中也
玄関に入ると、部屋の灯りが付いている事に気付く。
中原 中也
太宰 治
堂々とソファに寝そべり乍ら勝手に酒を呑み、勝手につまみを食って居る太宰。
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
〝合鍵は中也に『来て欲しい』って云われた時に使いたいんだもの〟 昨日の言葉を思い返す中也。
太宰 治
太宰 治
そう云い着信の履歴を見せる太宰。中也がみるみる赤面して行く。
そうだ、仕事で疲れ切って記憶が飛んで居た。太宰に何度も電話を掛けて、出なかったから結局留守電を入れた事。
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
服の裾をぎゅっと握る中也に、太宰はおいでと呼び掛ける。
其れから中也の安眠方法は、一つだけに定まったようだ。
𝔼ℕ𝔻.
コメント
8件
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙寝てて見れなかったです😭私はblに地雷はありませんのでなんでも食えます☆いつも美味しいものを有難う御座います!
流れがなんか変だね☆←おい ゆるして…タップ数が…多いと何か中太の方とのバランスが取れなくなるんだ…((( てか最近太中地雷さん増えてね?僕は何方でも食べれるし美味しく頂いてるんだけど…まあ人の趣味嗜好に口出しする権利なんて僕には無いので、皆様が読みたい話を読みたい時に読んでくれたら嬉しいです! 其れではまた次の話で、更新遅れ済みませんでした…