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何故だッ通知が、来なかっただと!?自分がリクエストしたのに遅くなってしまった。リクエスト答えてくれて有難う御座います!本当に何時も美味しいです!ご馳走様でした☆
太宰が雷怖いの本人は自覚してないけど織田作が亡くなった時雷らしき物があったからとかだったら萌えるな、、、多分この時系列は未だ亡くなってないけど 中也が雷怖くても良いけど太宰が雷怖かったら凄いギャップ(?)で良いな。もう、妄想止まんないんですけど⁈如何してくれるんですか‼︎(翻訳 尊い作品をありがとうございます。本当に)
あー、もう、うん、好き
主
主
主
主
主
主
注意! ※BL ※中太 ※時間軸18歳(作者の性癖) ※付き合ってる ※同棲中
『意外な一面』
窓がかたかたと軋む音。 風が吹き付け、雨音も酷い。
猛烈な悪天候。 其処等の学校は休校。 中也と太宰は非番だった為、家に居た。
太宰がシャワーを浴びて居る間に天気予報を見る。
豪雨、雨、雨、豪雨…傘ばかりの予報記号を眺めた。
もう直ぐ雷が鳴り出すのか、そう思ったのも束の間。
窓を通して青白い光で中也の横顔が照らされた。
中原 中也
二秒程遅れて、空気を破る様な音が聞こえる。
半径一キロ以内。少し近かった様だ。よく停電しなかったな…と中也が息を吐く。
程無くして、ぱたぱたと太宰の走って来る音。
太宰 治
珍しく慌てて居る様に見えた。其れでも右眼の包帯迄きちんと巻かれて居る処辺り、此奴らしいと思わせてくれる。
中原 中也
寝巻き姿で下唇を軽く食んで居る太宰。左眼は伏せがちだ。
太宰 治
と、再び耳を劈く電流の落下音が響いた。
太宰 治
太宰がびくっと身体を引き攣らせ、窓を確認する。
其の様子に、首を傾げる中也。
中原 中也
太宰 治
肩に掛けたバスタオルに顔を埋め、震え乍ら太宰が目を逸らす。
其の間にも絶え間無く音が聞こえ、大きく鳴る度に太宰が反応する。
時偶上目で外を見乍ら、目を閉じて数十秒程耐えて居た彼が、耐えかねた様に呼び掛ける。
太宰 治
太宰 治
怒らせる、とは解って居ても思わず吹き出して仕舞う中也。
太宰 治
中原 中也
太宰が可愛いから、と云ったら更に怒られそうだ。中也が仕切り直す。
中原 中也
太宰 治
太宰の、マフィア内では決して見せない自身の弱さ。
其れが見られる優越感に中也が口元を緩める。
中原 中也
中原 中也
太宰 治
涙目になって居る彼に中也が、全く…と溜息を吐いた。
中原 中也
太宰 治
太宰は子供扱いは止めろと云わんばかりに頬を膨らます。
中原 中也
其の空色の瞳には逆らえなかった。太宰が中也の脚の間にぺたんと座る。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
白いバスタオルで太宰の柔らかい髪を撫でる。
絡ませない様、優しく拭いてやると太宰の身体から緊張が抜けて行くのが判った。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
黒曜石の様な、綺麗な眼を中也に向けて太宰が云う。
太宰 治
耳を赤くし、上目遣いで小さく呟いた太宰に、中也が一瞬瞠目する。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
中原 中也
その代わり、と中也が太宰の耳元で囁く。
中原 中也
中也が太宰の首元へ手を伸ばし、背後から優しく抱き締めた。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
雷の音はもう気にならなくなって居た。
時折視界を掠める青白い電光すら、妖艶に響く灯火の様だ。
太宰 治
太宰 治
中也の袖を掴む手に力が入る。
中也が、太宰の顎に触れた。
太宰 治
軽く、本当に軽く口付けされる。
目の前に、色気を秘めた中也の顔が見える。
焦らされた太宰が、反射的に深い接吻を求めた。
婀娜っぽい、甘い音が耳に届く。
落雷等比にならない小さな音だったが、太宰は其の音に包み込まれて居た。
太宰 治
蕩けた眼で中也を見上げる太宰。
中原 中也
太宰 治
ふ、と笑み中也が云う。
中原 中也
太宰が赤面した。
心の中で中也を誹る。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
もう雷は止んで居た。 中也は太宰の髪を愛おしそうに撫で、眼を閉じた。
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