林檎
林檎
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林檎
林檎
林檎
※色々な状況を入れているので、地雷がある方はUターンをおすすめします
カーヴェ
カーヴェ
カーヴェ
いつも朝が来るとこういう気持ちになる。
「昨日飲まなければ良かった」と。
毎朝反省はしているのだが僕は重症なのか、毎晩飲み過ぎてしまう。
それに、同居人のツケという事もあって最初は申し訳ないと思っていたのだが…
アルハイゼン
アルハイゼン
カーヴェ
アルハイゼン
カーヴェ
毎朝、こう言う態度をされ始めてから申し訳なさは消えてしまった。
「おはよう」よりも先に罵られる。
アルハイゼンは僕の事が嫌いなのだろうか。
そう思ってしまう程に酷い態度だ。
少なくとも今の僕はアルハイゼンに恋愛的に惹かれているのでそんな事はあって欲しくない。
カーヴェ
アルハイゼン
カーヴェ
僕の言葉を無視したかのように黙るアルハイゼンに目を向ける
そこには目を見開いて驚いているアルハイゼンが居た。
普段の彼からは想像も出来ないような表情に少し驚いて言葉を呑み込んでしまう。
アルハイゼン
思ってもない言葉が耳に入り込んでいく。
一瞬理解が出来なくて不本意ながらも聞き返してしまう。
カーヴェ
カーヴェ
カーヴェ
言葉を零すようにそう言った
するとアルハイゼンは少し笑いこう言った。
アルハイゼン
アルハイゼン
カーヴェ
耳を澄まさないと聞こえない様な声で驚く。
「好いている」と言われたからか、赤面してしまう。
勿論今のは友としての『好いている』という事は分かっている。
だが恋愛的に惹かれている僕にとってその言葉はとても大きなものだった。
湯気が出ているだろうか。そう思ってしまうほど顔が熱いのを感じる。
そんな僕に比べアルハイゼンは全く顔を赤らめずにこちらを見つめている。
見つめられているせいか、余計に顔が赤くなる。今にも倒れてしまいそうなくらい熱い。
カーヴェ
アルハイゼン
カーヴェ
恥ずかしさのあまり叫んでしまった。
でも叫んでしまった事に対して恥を感じる程僕の心には余裕が無い。
アルハイゼンの顔をこれ以上見たら駄目だと思い、枕に顔を沈ませる。
アルハイゼン
カーヴェ
アルハイゼン
アルハイゼン
そう言いながら近ずいて来た。
起こそうとしても無駄だ。
僕は顔を合わせたくない故に起きないと決めている。
起こせるものなら起こしてみろ。と思い目を瞑る。
カーヴェ
刹那、謎の浮遊感が僕を襲う。
目を瞑っていたせいで状況が分からない。
恐る恐る目を開ける。
カーヴェ
驚き過ぎて声も出なかった。
何故なら彼の顔が目の前にあったのだ。
それに加え、今僕が彼にされている事は…
カーヴェ
カーヴェ
カーヴェ
アルハイゼン
カーヴェ
アルハイゼン
カーヴェ
カーヴェ
アルハイゼン
アルハイゼン
アルハイゼン
此奴は相当タチが悪い。
これが最善と自分でも思っていないのだ。
他にもやり方はあったと思っているが、唯この状況を作り上げたかっただけだろう。
何故なら顔を見れば分かる。
誰でもこの笑みを見たら恋に落ちるような、そんな悪い笑みを浮かべていたのだ。
アルハイゼン
カーヴェ
僕は無言で彼の服を掴まるように握った。
アルハイゼン
カーヴェ
アルハイゼン
そう言われ地面に足が着く。
何故か久しぶりな感じがする。
そう思いながら椅子に座る。
カーヴェ
溜息をつきながら机に伏せる。
朝からこんな事があったからか、いつもより疲れている気がする。
アルハイゼン
いきなり耳元で名前を呼ばれる。
カーヴェ
カーヴェ
カーヴェ
カーヴェ
さっき程では無いがまた赤面してしまう。
そんな僕を見てアルハイゼンは少し笑う
アルハイゼン
その言葉を聞き、アルハイゼンと顔を逸らす。
カーヴェ
アルハイゼン
この男はいつまで経っても僕をからかう事をやめない。
きっとアルハイゼンの「気になる」は恋愛感情とは別の物だろう。
良くもまぁ僕の前でそんな事が言えたな。
僕がアルハイゼンに少し気を惹かれている事なんか知らないくせに。
僕がどう思っているかは分からないくせに。
僕の思いは伝わらないくせに…。
カーヴェ
カーヴェ
アルハイゼンに恋愛的に惹かれている僕に対して、僕を玩具としか見ていないアルハイゼン。
そんな状況に悔しさが湧き出てしまって涙が溢れる。
その涙は止まることなく、どんどん机に落ちて行く。
その涙を止めるかのようにアルハイゼンは手を伸ばし、僕の頬を拭った。
アルハイゼン
アルハイゼン
アルハイゼン
アルハイゼン
カーヴェ
アルハイゼンにそう言われ思考が止まる。
目の前の男の顔の赤らみからして嘘では無い事はわかる。
だがあまりにも驚き過ぎて信じられていない。
アルハイゼン
そう言いながらアルハイゼンは席につく。
このままだと今の出来事が流されてしまいそうなので僕も気持ちを伝える。
カーヴェ
アルハイゼン
カーヴェ
カーヴェ
アルハイゼン
カーヴェ
そう言いながら顔を上げる。
アルハイゼン
アルハイゼン
カーヴェ
僕が視線を向けた先には
いつもの意地悪な彼ではなく
幸せな表情をした彼がいた。
林檎
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コメント
7件
アルカヴェ…最高です。