テラーノベル
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朝の光は、まだ柔らかい
けれど、麗央の胸の奥には、夜の恐怖がまだ残っていた
目を開けると、部屋の隅に朔矢の姿が見えて――反射的に、身体がびくっと強張った
麗央
震える声とともに、布団を飛び出す
まっすぐ龍牙の胸に飛び込んで、ぎゅっと抱きついた
麗央
声は甘えているのに、かすかに涙が混じっていた
龍牙は驚いた顔をしつつも、ふっと笑って優しく頭を撫でる
龍牙
そこへ、タイミングよく零斗と蓮も入ってきた
零斗がニヤリとして、口元を緩めながら茶化す
零斗
麗央は恥ずかしそうに龍牙の胸に顔を押しつけたまま、小さくつぶやく
麗央
蓮は腕を組み、少し呆れたようにしながらも、その目はどこか優しかった
蓮
麗央はそっと顔をあげ、目を潤ませながらぽつり
麗央
その姿に零斗がふいと笑って、頭をくしゃっと撫でる
零斗
そして、部屋の隅にいた朔矢が伸びをしながらチャラく口を開く
朔矢
その軽口に、他の3人が揃って「うるせぇ」と返す
にぎやかな朝
恐怖は完全には消えていない。けれど――
少しだけ、温かさが、麗央の心を包んでいた
コメント
9件
麗央くんかわいすぎるᐡ⸝⸝> ̫ <⸝⸝ᐡ
想像すると🧠のなかが ほわほわする
尊い!