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エイタ
イクミちゃんさ、彼氏いるの？
イクミ
ううん。今はいないよ。
イクミ
去年、彼と別れて以来ずっとフリーよ。
エイタ
そっか、イクミちゃん可愛いから、きっと彼氏がいると思ってたよ。
イクミ
エイタ君は彼女いないの？モテそうだけど。
エイタ
俺も彼女はずっといないよ。
エイタ
振られてばっかりで。
イクミ
へ～、意外ね。
イクミ
絶対、彼女がいると思ってた。
エイタ
いたら合コンなんて来ないよ。
エイタ
俺も、そろそろ彼女が欲しいなと思って参加したんだ。
イクミ
そうなの？
エイタ
うん。そうしたら、イクミちゃんに出会った。
エイタ
イクミちゃん、めちゃくちゃ俺のタイプだから。
イクミ
エイタ君にそう言ってもらえると何だか嬉しい。
エイタ
そう感じてもらえると、俺も嬉しいよ。
エイタ
こんどの日曜日、空いてる？
イクミ
うん、空いてるよ。
エイタ
どこかで食事でも一緒にしない？
エイタ
お台場で良い店を知ってるんだ。
イクミ
良いね。何系のお店？
エイタ
韓国料理だよ。どう？
イクミ
行きたい！私、韓国料理大好きなの。
エイタ
そっか。良かった、好みも俺と一緒だ。
エイタ
それなら、今度の日曜日、11時に駅前の花屋の前で会おう。
イクミ
うん！わかった。
エイタ
楽しみにしているよ。
イクミ
私もよ。
エイタ
じゃあ、よろしくね。
～ウタとエイタのLINE～
ウタ
エイタ君、この間はありがとうね。
エイタ
こちらこそ。初めてのデート、俺も楽しかったよ。
エイタ
女の子と二人きりで会ったのがすごい久しぶりだったから、
エイタ
俺、緊張してたの分かった？
ウタ
全然感じなかったよ～。私も楽しかったから。
エイタ
それは良かった。ウタちゃんと会うの、ドキドキしてたからさ。
ウタ
私もよ。また会ってくれる？
エイタ
もちろん。今度は少し遠出しようか。俺の車でさ。
ウタ
え？いいの？嬉しいな。
エイタ
俺もだよ。今度の土曜日、湘南の海が見えるレストランに行ってみようよ。
ウタ
素敵♪うん、行こう！
エイタ
よし、じゃあ車で最寄り駅まで迎えにいくから。
エイタ
ウタちゃんは鶴見駅が近いんだよね。
ウタ
うん。そうよ。
エイタ
10時に、鶴見駅のターミナルで車を止めて待ってるよ。
ウタ
ありがとう。よろしくね！
エイタ
了解。こちらこそ宜しくね。
～アコとエイタのLINE～
アコ
エイタ君、LINEありがとう。
エイタ
アコちゃんとは、合コンではあまり話せなかったから。
アコ
私、実は合コンは初めてだったの。
アコ
仕事以外で男の人と話す機会が無いから、緊張しちゃって。
エイタ
そっか。つまんないのかなと思って心配しちゃったよ。
アコ
気を使わせちゃってごめんね。
エイタ
いいんだよ。楽しんでくれたならOKだ。
アコ
ありがとう。
エイタ
アコちゃんは、映画とか好き？
アコ
映画？うん、見るのは好きよ。
アコ
ディズニー映画とか、SFモノとかが特に。
エイタ
そうなんだ！今度、一緒に見にいかない？
エイタ
みなとみらいの映画館に行って、帰りに近くのレストランで夕食なんて、どう？
アコ
いいの？そんな、誘ってもらえてうれしいな。
アコ
私、ほんとに男性と話すの苦手だから、ドキドキしちゃう。
エイタ
あはは、アコちゃんはやっぱりかわいいな。
エイタ
実は、アコちゃんは俺の好みどストライクなんだよ。
アコ
うそ…。
エイタ
ほんとだよ。だから、今日誘うのも少し緊張してたんだよ。
アコ
信じられないけど、うれしいわ。
エイタ
そっか。ならデートはOK？来週の金曜日の夜は空いてる？
アコ
大丈夫よ。仕事の帰りだから、18時過ぎとかだけど良い？
エイタ
いいよ。18時半に桜木町駅の改札前でいいかな。
アコ
もちろんよ！楽しみ。
エイタ
俺も楽しみだよ。これで仕事が頑張れる(笑)。
アコ
そうね！じゃ、来週末よろしくね。
エイタ
宜しく～。
～数日後、ウタとエイタのLINE～
ウタ
エイタ君、昨日はありがとう。結局お泊りになっちゃったね。
エイタ
うん。昨夜のウタちゃん、すごく綺麗だったから
エイタ
帰したくなくなっちゃったんだ。
ウタ
すごく強引だったけど、素敵だったよ。
エイタ
良かった？
ウタ
うん。
エイタ
そっか。俺もだよ。ウタちゃんを誰にも渡したくない。
ウタ
エイタ君、順番が逆になっちゃったけど。
ウタ
ちゃんと付き合ってほしい。
エイタ
そうだね。
ウタ
私の事、好き？
エイタ
好きじゃなきゃ、泊まりデートなんてしないよ。
ウタ
そう…。じゃ、次はいつ会える？
エイタ
そうだな、ちょっと色々予定が入ってるから。
エイタ
次に会えるのは来週の土曜日かな。
ウタ
うん、わかった。今度はどこに行く？
エイタ
国道沿いのショッピングモールなんてどう？また車で。
ウタ
いいわね。また楽しみだわ。
エイタ
だよね。あとさ、一つお願いがあるんだ。俺達が付き合い始めた事、
エイタ
他の友達にはしばらく内緒にしてくれない？
ウタ
え、何で。知られたらマズイ事でもあるの？
エイタ
そういうわけじゃないけど、なんとなく照れくさいから。
ウタ
ふ～ん。別にいいけど。
エイタ
良かった。それじゃ、また今度ね。
～イクミとエイタのLINE～
イクミ
エイタ君、この間は楽しかったね！
エイタ
俺も。あの店は気に入ってもらえた？いい雰囲気だったよね。
イクミ
うん。エイタ君と一緒にいると楽しくて、時間が経つのがあっという間だった。
エイタ
あの後、強引に誘っちゃったけど…大丈夫だった？
イクミ
大丈夫だった？って今更聞かれても(笑)。
イクミ
嫌なら付いて行かないよ。でも、意外と強引だねエイタ君…。
エイタ
あのまま帰らせたくなかったんだ。
イクミ
私も、もっと一緒にいたかったから。今度はいつ会う？
エイタ
そうだなぁ、日曜日かな。今度は帰りが遅くならないようにしないとね！
イクミ
お気遣いありがとう。日曜日でOKよ。
エイタ
あと、イクミちゃんにもお願いがあるんだ。
イクミ
なぁに？
エイタ
付き合ってる事、しばらく内緒にしてほしい。
イクミ
え～？どうして喋っちゃいけないの？
エイタ
俺の友達、そういうネタで色々からかってくるからさ。照れるのよ。
イクミ
ん～どうしようかな。私は言いたいところだけど。
イクミ
どうしてもっていうなら、黙っててあげる。
エイタ
ありがとう！助かるよ。
イクミ
そう、助かるんだ…。
エイタ
じゃ、また近いうちに会おうね。また連絡するから。
イクミ
わかったわ。じゃあね。
～アコとエイタのLINE～
エイタ
アコちゃん、この間は少し遅くなっちゃったけど、家の方は大丈夫だった？
アコ
うん。お母さん達も寝てたから、大丈夫だったよ。
エイタ
そうか。アコちゃんは実家住みなんだね。
アコ
うちは親が厳しいから、なかなか一人暮らしさせてくれないの。
エイタ
昨日は映画の終わり時間が遅くなったからね。
アコ
ううん。こちらこそ、家の近くまで送ってくれてありがとう。
エイタ
少しでも長く話していたかったんだよ。
アコ
そう。
エイタ
それに俺、正直いってアコちゃんの事が本気で好きになった。
アコ
えっ。
エイタ
また会ってほしいんだ。今度は車でどこかに出かけようよ。
アコ
うん、いいけど…どこへ行く？
エイタ
お台場はどう？夜景がキレイなレストランを知っているんだ。
アコ
素敵ね。ぜひ行ってみたいわ。
エイタ
良かった。断られたらどうしようかと思ったよ(笑)。
アコ
まさか！断ったりしないわ。
エイタ
じゃあ、次の日曜日に一緒に出掛けよう。待ち合わせは、この間と同じ場所でいい？
アコ
いいわ。
エイタ
ありがとう。じゃ、駅についたら連絡してね。
アコ
わかったわ。よろしくね。
エイタ
楽しみにしているよ、おやすみ。
～半月後、アコ、イクミ、ウタの友達LINE～
ウタ
アコ、イクミ、ちょっと話したい事があるんだけど。
アコ
久しぶり。どうかしたの？
イクミ
何か悩み事？実は私も、ちょっと聞いて欲しい事があるんだ。
アコ
二人とも、ちょっと落ち込んでる？
ウタ
実はね。最近ちょっと体調が悪くて。
イクミ
私も。なんか熱が下がらなくて。それに恥ずかしい事なんだけど、
イクミ
ずっとデリケートゾーンが痛くて痒みが…。
ウタ
私も、まったく同じよ！
アコ
妊娠とかじゃなさそうね…。感染症？
ウタ
心当たりがあるっていえば、あるんだけど。
ウタ
ある人とデートして以来、ずっと体調がおかしいのよ。
イクミ
私も同じよ。まさかと思うけど、この間の合コンで知り合った人？
アコ
え。まさかその人って…。
ウタ
エイタ君よ。
イクミ
え？
アコ
なんですって？
ウタ
その反応、まさかアコとイクミも？
アコ
い、いや、私はエイタ君とは２回会っただけで、そういう関係にはなっていないよ。
イクミ
私、ウタと同じだわ。もうお泊りデートしちゃったもん…。
ウタ
そんな…私、エイタ君に本気になっていたのに。
ウタ
まさかイクミとも付き合っていて、アコとも２人で会っていたなんて！
イクミ
それは私の台詞よ。アイツ、何て奴なの！
イクミ
私とウタの体調がおかしくなったのは、絶対彼のせいよ。
ウタ
エイタが、何か病気を持っていたのかしら。
イクミ
そうとしか思えないわ。
アコ
二人とも、エイタ君に確かめないと…。
アコ
でもその前に病院かな。早く診てもらったほうがいいわ。
ウタ
ほんとだわ。病院はもちろん行くけど。
イクミ
アイツに事実を確かめないと気が済まない！
アコ
二人とも、彼に「二人で会ってる事は黙ってて」とか言われなかった？
イクミ
アコも、そういわれたの？
ウタ
って事は、イクミも？私も同じ事を言われたわ。
アコ
あの男…最低だわ！
イクミ
マジで許せん。
ウタ
締め上げてやる！
アコ
そうと決まったら。
イクミ
３人でまとめて攻めてやる！
ウタ
賛成！
アコ
あ、その前に二人とも病院に行かないと。
～翌日、エイタ、アコ、イクミ、ウタのLINE～
アコ
エイタ君。あなた体調はどう？熱とか出してるんじゃないの？
エイタ
あ、アコちゃん。良く分かったね…。
エイタ
ここ何日も熱が下がらないんだ。だいぶ体調がおかしい感じだ。
アコ
実はね、私の友達２人も体調が悪いんだって。
アコ
ちょっと話したいから、２人をこのLINEに呼んだわ。
エイタ
へ？そんな急に、困るよ…。
エイタ
俺、熱があるっていったでしょ。体調が悪いのに。
イクミ
体調が悪いのは自業自得じゃない？
ウタ
そうよね。私たちまでひどい目にあってるのよ。
エイタ
イクミちゃん、ウタちゃん！どうして２人が…。
アコ
その前に、私たちに言うべきことがあるよね？
アコ
よくも３股なんてかけてくれたわ！まぁ私は、まだ付き合ってなかったけど…。
エイタ
いや、アコちゃんは一番ピュアな感じだったから。
エイタ
手を出すのは最後にしようと思ってた…。
アコ
はぁ？何、その勝手な理屈！
イクミ
そうよ、私たちアンタの病気をうつされて、最悪だわ。
ウタ
病気の発生源は、絶対エイタ、アンタでしょ！
ウタ
イクミと私が同時に同じ病気にかかるなんて、原因はあなたしか考えられないわ。
アコ
二人は昨日、病院に行ったのよ。そしたら○病だって言われたそうよ。
イクミ
治るまで外に出られないわ。
ウタ
３股だけでも許せないのに、こんな余計なものをバラまいて！
アコ
私たち、絶対アンタを許さないから！
エイタ
ゆ、許さないって…どうする気？
イクミ
病気が治ったら、土下座してもらうわよ。私たち３人の前でね。
ウタ
それから、治療費も全部払いなさい！
アコ
私は病気は貰ってないけど、仲良しの私たちを弄んだ事が一番許せない。
アコ
２人に治療費の他、慰謝料もちゃんと払ってよ！
アコ
こんな変な病気を貰って、二人ともすごく傷ついたんだからね！
イクミ
アコ…。
ウタ
そんな…私たちの事を心配してくれてるの…。
アコ
当たり前よ、大事な友達だもん。黙ってなんかいられない。
アコ
さ、エイタ君？３股の事は認めるよね。
エイタ
は、はい…。
アコ
病気も、あなたのせいね？
エイタ
多分そうだと思います…。
アコ
治療費と慰謝料の件、あなたに異論はないわね！
エイタ
…誠意を尽くします…。
アコ
なら宜しい！病気が治ったら直ちにイクミとウタにお金を払ってね。
エイタ
分かりました。もう悪い事はしません…。
イクミ
アコ、ありがとう。
ウタ
感謝するわ。私たち、なんでよりによってこんなのに引っかかっちゃったんだろう。
アコ
まずは病気を治そう！そして、お金を貰ったらこんな奴の事は忘れようよ。
エイタ
こんな奴って。
イクミ
事実でしょ。
ウタ
お前はもうしゃべるな！
エイタ
ひぃ！
アコ
って事で、２人への支払いは忘れないようにね！
イクミ
サヨナラ
ウタ
サヨナラ！
～後日談～
アコ
ウタとイクミは、それから程なくして回復しました。
アコ
病気と３股事件は、私たちにとってかなりの痛手でしたが、
アコ
治療を早めに受けた為に、二人とも後遺症はなく、今は元気に生活しています。
アコ
エイタはというと、やはり病気は治ったようですが、イクミとウタに
アコ
治療費と慰謝料を数十万ずつ払ったので、すっかりお金が無くなったそう。
アコ
でも、色々と欲張るからそういう事になるんですよね。
アコ
私たち３人は、少しの間気まずい空気になっていましたが、
アコ
数か月経った今では、エイタの事なんてどうでも良く、
アコ
また仲良く３人で遊んでいます。
アコ
でも、今度彼氏を探す時は、別々で出会いを求めようとお互いに話しています。
アコ
いつか幸せな恋愛が出来ますように！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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