からぴち／曲パロ

腐臭漂う背徳の館

今日も始まる最後の晩餐

身の毛もよだつ料理の数々

一人食い漁る女の笑顔

彼女の名前はバニカ・コンチータ

かつてこの世の美食を極めた

その果てに彼女が求めたものは

究極にして至高の悪食 （あくじき）

青白く輝く猛毒

【本日の朝食】 ・雑草16種の野菜ジュース ・鉄分のみたっぷりコンフレーク ・毒茸のコンソメスープ ・シェフの気まぐれサラダ ・召使特製ブリオッシュ ・季節外れのフルーツ盛り合わせ ・永遠に眠れなくなるコーヒー （カロリー控えめ）

【本日の昼食】 ・焼きネギと生ネギのサラダ、長ネギを添えて ・ピンクオクトパスのカルパッチョ 女王様風味 ・なすの和風グリル、ナス抜き ・メイドが適当に作ったパン ・シェフ特製いもけんぴアイス ・自作ハイポーション （マックシェイクMAX）

今年に入って15人目の

お抱えコックがこう言ってきた

青白く輝く毛髪

【本日の夕食】 ・シェフの気まぐれサラダ ・長細いパスタ、とにかく長い ・（大人の事情により掲載出来ません）の盛り合わせ ・泥まみれガレット、RR風味 ・（大人の事情により掲載出来ません）のスープ ・血のように赤色ワイン、と言うか血

【本日の夜食】 ・（大人の事情により掲載出来ません） ・（大人の事情により掲載出来ません） ・（大人の事情により掲載出来ません） ・（大人の事情により掲載出来ません） ・（大人の事情により掲載出来ません） ・（大人の事情により掲載出来ません）

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ((みんな去ってた

いつの間にか館はマヌケのからに

それでも彼女は求め続けた

究極にして至高な悪食 （あくじき）

残したら怒られちゃうもの

彼女は自らの右手を見て

静かにほほえんだ

コンチータの最後の悪食 （あくじき）

食材はそう彼女自身

食を極めたその身体の

味を知るものはすでにいない

【最後の悪食（晩餐）】 ・自分自身

時々、物語に出したいと思います。By作者