今日君に

朝学活が終わり 5分の休み時間

1時間目はテレビ放送の 全校集会だ

特に何も用意するものもないし ゆったり黄宮さんと 仲良くなれそうなことを考える

突然君が話しかけてきた

黄宮さんは自己紹介していたが 僕はしていなかった

盲点だった

あだ名で呼ぶ君は少し照れているのか 顔が赤く可愛い

そんな黄宮さんの後ろに2つの人影

しょうがないから 話をそっちに向けてやる

キョトンとした顔で後ろを振り返る

このうるさいのが 僕の幼なじみの赤星莉犬

クラスの中で1番可愛い 男の子で有名だ

まぁ、黄宮さんが来たから １位２位を争うと思うが

莉犬くんはあだ名を つける趣味(?)がある

黄宮さんの場合は るぅちゃん 可愛い…

仲良くなることはいいことだ

でも、距離感おかしくないか？ そんなに近いか普通 莉犬くんだからしょうがないのか？

そんなこと考えてると

もう1人に目線を向ける黄宮さん

このイケメンは 僕のもう1人の幼なじみ

イケメンすぎてウザイまで来る

さとみくんの短い挨拶した後に 僕の思うことを伝える

しゅんとした顔で謝る莉犬くんに 慌てる黄宮さん

黄宮さんの優しい言葉

目を輝かせ黄宮さんを見る莉犬くん

黄宮さん自身は否定するが 優しい人だと僕は思う

呼び捨てはよく分からないが嫌なので るぅとくんと呼びたい

ちゃんと相槌してくれる るぅとくん

思い出したかのように言う莉犬くん

出た、莉犬くんの 上目遣いのわがまま

誰も断れない…と思う

ほらね？

モジモジと莉犬くんの名前を呼ぶ

可愛いを連発する莉犬くん

可愛いと言いすぎると 誰にでも可愛いと言っているように 思われそうだが まぁ、いいか

にこやかに答えるさとみくん るぅとくんが惚れたらどうすんだよ このクソイケメンが

確かに気になる

敬語が癖なことに少しびっくりする

先生にもタメ口なことのある 僕からしたら偉いなと感じてしまう

いつまでも引っ付かれてしまうと 少し嫉妬してしまう

そんな僕を見て笑うさとみくんに キレ気味に話す

図星すぎて恥ずかしい

話題を変えるために時計を見る

するとチャイムがなる15秒前だった

面白い反応をしてくれるだろう

時計を見て少し固まり

莉犬くんのことを引っ張りながら 急いで席に戻っていく

実に面白い

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

全校集会はめんどくさい

はげちゃびん(校長)の話は長いし 表彰式とかめんどくさい事もあり クソ長くなる

そしてなにより

夜通しさとみくんと ゲームをしていたから すごく眠い

校長先生の話が頭に入ってこない

少し寝たところで気づかないだろう

るぅと視点

隣を見ると爆睡をしているころちゃん

そして2席先の席で寝ている さとみくん

小声で言った先生

いつも2人は寝ているのだろうか

そして、静かに笑っている莉犬

時が経ち全校集会が終わった

先生が口を開いて一言

その言葉に静かに笑うクラスメイト

笑いながらさとみくんを起こす莉犬

寝ぼけているのか意味のわからないことを言うさとみくんにツッコむ莉犬

とりあえず起こそうと揺さぶる

そう言いまた寝始めるころちゃん

無理に起こすのは嫌なので あと5分寝かせようと 先生に伝えるが

クラスメイトに笑われた

僕はメンタル脆いので 結構傷つく

叩き起してくださいって 言われても叩けない

優しく叩きながら起こそうとするが 起きない

莉犬が起こしに来てくれた

べしべしと叩きながら 起こす莉犬

少し口が悪いと思いつつも ころちゃんが起きてくれた

少し口が悪いだけだよね？

寝起きのツッコミお疲れ様です

いつも寝てるんだと言うような発言

それに答える2人の声が重なる

呆れたように言う先生

優しく説明してくれる莉犬

先生も大変なんだなぁと思う

恥ずかしいのか 顔を赤くして怒るころちゃんと 楽しそうに笑う莉犬に 僕も口角が緩む

また怒られてしまった 気をつけないと と思うがやっぱり楽しくて 笑ってしまう

クラスメイトも笑ってるし、 少しはいいよね？

To be continued 𓂃𓈒𓏸