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無愛想なコンビニ店員

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無愛想なコンビニ店員

7 - 優しい匂い。

♥

362

2025年02月03日

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今日を頑張れば明日は桃くんと会える日。 そんな大事なときに俺は熱を出してしまう。 遠足、体育祭、文化祭、色々な楽しみな行事の準備に張り切りすぎて当日に熱を出して出られない。 これが日常茶飯事。

そんな俺はとことん運が悪い。

ほんとにありえない。

なんで学ばないかなぁ、

だるい体、反省を次に活かせない馬鹿な自分、色々なことにイラつき、平常心を保っていられない。

熱は39,8℃ いや正直言って普通にキツイ。

明日までには絶対治さないとっ、フラフラ

重い足取りで家を出る。 家にはサッと胃に流せる食べ物、飲み物も何もない。 熱冷まシートもなけりゃ、解熱剤もない。 取り敢えず近くのコンビニへ買い出しだ。

はぁッふぅ…

いつも歩いている道がすごくキツく感じる。

ついたっ、

やっとついたコンビニは俺の大好きな人がいるところ。

桃くんはいるかなーなんて淡い期待を抱きながら、店内をウロウロする。

ん、

なんで居んの学校は?

っあ、桃くんだッ、ホワホワ((火照

頭がふわふわして何も考えられない。 でも桃くんは相変わらずイケメンだなぁ~

ぉわ、お前熱?

ちょっとだけねッ~、

ちょっとじゃねーだろ

たしかに40℃近くの熱は多分「ちょっと熱」では片付けられないだろう。

あのねっ

おくすりっ

おかゆっ、

すぽどりっ、?

ねつさましっ、と

買いに来たのか?

っ、!コク((頷

あっそ

さっさと買って帰れ。

んーー。

強い口調で、怒ってるみたいだけどカゴを取りにいったあと、俺が口に出したものをどんどん籠へ放り込む。

ん、((渡

ありがとっ!

かえるっ、

おかいけい、

もーお前なにしてんの、?

あたまぐらぐらっ

わかんないっ、

はぁ、

この会話を最後に俺の意識は遠のいた。

ん、っ、((起

い"っ、((頭痛

目が覚めたらよく分からないところに来ていた。

おきた?

コクッ、((頷

大丈夫?

だいじょーぶッ、((痛

ん、何処か痛いの

あたま、ちょっとだけっ、

そかそか

そのうち薬効くと思うから、。

ここは何処なんだろうとか桃くんはバイトどーしたんだろうとか。 色々なことが頭に浮かぶ。

ねね、っ

ん?

ここッどこ?

んー俺ん家

桃くん家、

なんで、?

あ、ぇ、バイトは?

早めに抜けさせてもらった

、ごめっ((涙目

なんで

俺が上がりたかったから上がっただけだよ

ん、ゴシゴシ((涙拭

今の桃くんはいつもと違う。 穏やかだし、言葉遣いが優しい。

体調マシになってきたら声かけて

そしたら家まで送るよ

良くなるまではここでいればいい

いいの、?

ん、

ありがとっ、((寝

謎に思っていたこともすべて解決して、睡魔が俺を襲う。 桃くんの優しい匂いに囲まれてすぐ眠りにつけた。

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