めいびー
めいびー
めいびー
めいびー
めいびー
偽りの笑顔でそう答える君。
僕は、君の笑顔を、君の本物の笑顔を、
浜辺で2人並んで座る。
初兎ちゃんが僕の名前を呼ぶ。
拭っても拭っても溢れ出てくる涙。
ゆっくりと初兎ちゃんの方を見る。
そう言って笑う初兎ちゃん。
その笑顔も“偽り”。
初兎ちゃんは何も言わない。
ただ僕のことを黙って見つめるだけ。
初兎ちゃんから顔を逸らし海に向かう。
靴と靴下を脱ぎ海に足を浸からせる。
思ったよりも冷たかった。
ゆっくり、ゆっくりと海に浸かっていく。
気が付けば下半身は全部海に浸かっていた。
後ろから追ってきてくれるなんてちょっと期待したけど。
初兎ちゃんは僕のことを憎んでる、嫌ってる。
そんなやつが死んでくれるなんて本望だろう。
胸が浸かるところまで来た。
ここまで来たらもう充分。
僕は海に身を預けた。
コメント
1件
一見したらバットエンドに見えるが、この後初兎ちゃんが全力で助けるという手も考えられる、気になるところで終わるのもいいな〜!神作ありがとうございます😭✨