紫赤

頭痛い

喉痛い

吐きそう

だるい

泣きたい

そういった、負の感情が一気に俺に襲いかかる

ギリギリな意識の中で朦朧と思う

あれ、、今何時だろ

９時

ため込んでた気持ちが一気にくる 倒れた以前に兄弟がコロナになった時点で もう、行けないのは確定してたのに

色んな感情がごっちゃになってしまい 涙が止まらない

手にオボンを持って、オボンの上には お皿や冷えピタ。お皿はきっとお粥が入ってると思う

そんな状態のお兄ちゃんが俺を見た途端に 机にオボンを置き、 心配そうに俺を眺めてくる

身を乗り出して、お兄ちゃんに抱きつく

今の俺に理性なんてない ただただ、欲望のまま動く

甘えたい、慰めてほしい、抱きしめてほしい、 頭撫でてほしい、一緒にいたい

なんて思いが、頭を支配する

今まで甘えてなくって、 俺のお兄ちゃんなんだっていう 当たり前のことを再度認識した。

助けて、つらい だけは、言葉が出なかった

手を伸ばしたときには、 バタンとドアが閉まる音で俺の声は かき消された

保冷剤を取りに行っただけ。 たった数分のこと。 また戻ってくる。

そう頭では分かっているのに 何となく、一人になってしまった孤独感や 不安で泣いてしまった

きっと全部、熱のせいだから。

理不尽な俺の怒りにも反抗することなく 優しく謝ってくれる兄 申し訳無さと愛しさで涙が止まらなかった

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

そう言い、俺の頭を撫でてくれて 布団をかけ直してくれた

俺を見る目は完全に冷めきってた 弟を見る目じゃなくて、 奴隷を見る目かのように。

ぎゅっ、

怖い夢……

出せるのない！ってなって 適当に下書き漁って出しました 勘の鋭い人なら、 違和感に気付けるかも