食後
テーブルの上にはきれいに片付けられた食器が並び、各自が支度のために立ち上がり始めていた
けれど――麗央だけはソファにごろんと横になって、動こうとしない
麗央
ぐったりと手を伸ばして甘える姿に、零斗が苦笑する
零斗
麗央
小さな声で抗議しながら、麗央はクッションを抱きしめる
龍牙が呆れ半分に見下ろした
龍牙
麗央
半分寝言のようにつぶやいた瞬間、リビングが静まり返る
蓮
蓮が眉をひそめるが、零斗と龍牙はすぐに吹き出した
零斗
龍牙
朔矢は苦笑混じりに肩をすくめ、蓮へと視線を投げる
朔矢
それでも麗央は、ソファの上からじっと蓮を見上げたまま
麗央
蓮は小さくため息をつき、頭をぽんと撫でた
蓮
麗央
しぶしぶ顔を埋めながらも、口元はほんのり笑っていた
支度を始めたリビング
龍牙は財布を確認し、零斗はスマホの充電を気にしながらカバンを背負い、朔矢は買い物リストをもう一度チェックしていた
そんな中――
麗央
麗央が部屋の隅でぐるぐると探し回っている
零斗がすかさずツッコミを入れる
零斗
麗央
朔矢
朔矢が冷静に助言する
麗央
嬉しそうに拾い上げた瞬間、龍牙がにやり
龍牙
麗央
手にした靴下は、龍牙の黒い靴下だった
零斗が大笑いする
零斗
麗央が真っ赤になって抗議する
麗央
蓮はそんな騒ぎを横目で見ながら、淡々とカバンに荷物を詰めている
麗央
麗央が助けを求めると、ちらりと視線を向けて一言
蓮
麗央
図星を突かれ、麗央は視線を泳がせる
零斗と龍牙は大爆笑、朔矢は溜息、蓮は呆れ顔――
準備一つでも、やっぱりドタバタは避けられない
玄関で靴を履きながら、みんながようやく「さぁ出発」という空気になったその時――
麗央
麗央が小さく声を漏らす
すかさず零斗が眉をひそめた
零斗
麗央はもじもじと振り返り、申し訳なさそうに口を開いた
麗央
一瞬の沈黙
次の瞬間、龍牙が額に手を当ててため息をつく
龍牙
朔矢は呆れつつも苦笑して、靴を脱ぎかけながら言った
朔矢
けれど蓮が淡々と口を挟んだ
蓮
麗央
麗央が言いかけると、零斗がニヤッと笑って肩を叩いた
零斗
麗央
頬を膨らませる麗央
龍牙がにやにやしながら言った
龍牙
その“いつものこと”という一言でさらに赤くなる麗央
結局、財布を取りに戻る時間もなく――みんなの温かいため息と笑いに包まれながら、ドタバタと出発するのだった
♡とコメントが力になってる💪
いつもありがとう(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
今日もよろしくです🙏
コメント
15件
あの、参考いいですかね、?無理だったら全然無理でいいんで、!
本当に最初のあのめっちゃ悪い人感は、どこにいったんだ!wいや最高w
靴下脱ぎ散らかしたの可愛すぎるᐡ⸝⸝> ̫ <⸝⸝ᐡ