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大須賀さくら
ライブを終えたさくらは語彙力を失っていた。いつもライブの後はこうなる。
中村悠哉
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
夢を見るような表情でさくらは呟いた。
中村悠哉
大須賀さくら
さくらはふらふらとした足取りのまま悠哉に着いていく。
中村悠哉
大須賀さくら
夜行バスのターミナルに着き、二人は立ち止まる。
中村悠哉
大須賀さくら
コンビニでおにぎりを買いながらさくらはようやく現実に戻ってきた。
ベンチで二人で並んでおにぎりを食べる。特に会話はなかったが不思議と居心地は悪くなかった。
大須賀さくら
朝悠哉に会ってから電車に乗って新幹線に乗ってスタバに行ってライブに行ってここに来るまで全部が楽しかった。
中村悠哉
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
そこでさくらと悠哉はバイト先のお土産を買いにいって戻って来るとバスがちょうど来たところで、二人で夜行バスに乗り込んだ。
夜行バスは悠哉に予約を任せていたが当然のように隣の席だった。
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
バスが発車するときさくらと悠哉は小声でこんなことを話していた。
大須賀さくら
運転手
パッと車内の電気が消える。
車内が暗くなるとさくらは一気に睡魔が襲ってきて悠哉が隣で映画を見始めたことにも気がつかないまま眠りについた。
数時間後
大須賀さくら
不意にさくらが目覚めるとバスが止まっていた。あたりを見回すとサービスエリアのようだった。 隣にいた悠哉は外に出ていた。
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
中村悠哉
そしてまた数時間後
さくらが目を覚ますとまたサービスエリアだった。サービスエリアに止まるたびさくらは目を覚まして悠哉は外に出た。
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
今ひとつ納得できるようなできないような答えだった。
大須賀さくら
悠哉は廊下側に座っていたし大した問題でもないと思って、バスが走り出すとさくらはもう一度眠った。
夜行バスが初めての割にさくらはあっさりと眠ることができた。
そして目を覚まして眠ってを繰り返していたが、次に目を覚ますと少し明るくなっていた。バスの時計を見ると朝の5時半だった。
大須賀さくら
隣を見ると寝ている悠哉が目に入る。 その瞬間さくらは久しく感じていなかった突き動かされるような衝動に囚われた。
大須賀さくら
「触れたい」
その気持ちがさくらの心を支配した。なぜそう思うのかわからなかったがさくらはそう思うままに悠哉に手を伸ばして服の上から腕に触れた。
大須賀さくら
しかしさくらは触れた瞬間我に帰り自分の行動に疑問符がたくさん浮かんだ。
大須賀さくら
さくらが触れても幸い悠哉は目覚めなかったが欲望のままに自分が動いてしまったことがさくらは怖かった。元々欲に忠実だが寝ている人に対してこういう欲を持ってしまうのは良くない気がした。
中村悠哉
大須賀さくら
さくらは何もなかったように平静を装うことにした。幸い声に出てしまうほど動揺はしていなかった。
中村悠哉
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
さくらはなんとかいつもの調子を取り戻して悠哉と話しているとバスが止まった。
運転手
悠哉とさくらは降りて二人で駅で電車に乗って地元まで帰った。
中村悠哉
大須賀さくら
電車を降りても家が近いから帰り道もほとんど同じだ。隣にいることがどんどん自然になってきている気がする。
中村悠哉
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
中村悠哉
大須賀さくら
さくらと悠哉は手を振り合ってそれぞれの道を歩いた。
大須賀さくら