夏の太陽が照りつける中、
蒸し暑い空気が漂う。
2年前の夏。
終業式の日は
赤い血液が垂れ落ちる様子が目に飛び込んできた。
その濃厚な赤色はまるで生きているかのように見えた。
???
ほとけ
???
ほとけ
???
ほとけ
ーーー〜!!
???
向こうからは
数人の人達の足音が聞こえてきた。
ほとけ
翔
警察官
その途端、
翔ちゃんは僕が背負っていたリュックサックを強引に奪い取り、中にあったナイフを取り出して、そのまま僕を後ろから抱きしめ人質にとった
翔
最初は立ち止まった警官たちだが、
叫びも虚しくジリジリと近づいてくる
ほとけ
翔
体がかすかに震えている
少年は諦めず警官たちにナイフを向けて叫んだ。
翔
翔
翔
翔
翔
ほとけ
ほとけ
突然僕は突き飛ばされ、地面に倒れ込み、それをすかさず警官たちが取り押さえた。
僕は地面に這いつくばって叫んだ。
言葉にならない叫び。
咆哮と言ってもいい。
翔
翔
翔
翔
翔
突き飛ばす直前、少年が耳元で囁いた。
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
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