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イヌモッカァ
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喋るおにぎり🍙
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警察署の廊下を車椅子がカラカラと音を立てて進む。
稀に見る異様な光景は、否が応でも目線を集める。
オルカ トヴォロ
オルカ トヴォロ
成瀬 力二
成瀬 力二
オルカ トヴォロ
この、すこぶる元気な声を聞いても、らだおはすやすやと眠ったままだ。
オルカ トヴォロ
オルカ トヴォロ
オルカ トヴォロ
成瀬 力二
オルカ トヴォロ
オルカも連れて鳥野の後を追うと、多くの警察官の溜まり場-裏口前のちょっとした空間-に着いた。
やはりそこでは、見慣れた面々がいつもと変わらぬ様子で顔を揃えていた。
鳥野はその場所を目指していたらしく、到着するや否や口を開いた。
何があったのか、ここに来た理由。そして、らだおの抱える持病──それらについて。
ひの らん
オルカ トヴォロ
成瀬 力二
成瀬 力二
二十日 ネル
二十日 ネル
皇帝
ひの らん
俺たちは署内にある仮眠室で、大人数のワクワクお泊まり会をすることになった。
嘘つき
青井 らだお
どうして言ってくれなかったの?
青井 らだお
青井 らだお
もう役立たずだって気付いてないの?
青井 らだお
みんな思ってる
青井らだおは足手まといだ
役立たず
足手まとい
足手まとい
役立たず
足手まとい
警察辞めれば?
意識が浮上したのはどれほど時間が経ってからだっただろう。
最初に感じたのは、身体を覆う倦怠感だった。
瞼を開けることさえ億劫で、酷く重い動作に思える。
それでもらだおは目を開いた。
青井 らだお
見慣れない天井は病院のものではない。
けれど、完全に知らない場所という訳ではなかった。
鼻腔を掠める消毒の匂いと、簡素なベッド。
ここは警察署の仮眠室であった。
鳥野 ぎん
成瀬 力二
猫 マンゴー
すぐ側から声がした。
徐ろに視線だけを動かすと、そこに居たのは見慣れた仲間達だった。
ひの らん
オルカ トヴォロ
二十日 ネル
皇帝
心配そうな顔。
それを見た瞬間、ぼんやりとしていた意識が次第に現実へ引き戻されていった。
病院。襲撃。痛み。恐怖。
そして意識が途切れた。
それからの記憶がないのだ。
らだおは起き上がろうとした。
成瀬 力二
成瀬に支えてもらいながら、何とか上半身を起こす。
その動作だけで腕の傷口が鈍く疼いた。
鳥野 ぎん
らだおは頷いた。
青井 らだお
周囲の視線が、どこかおかしい気がした。
心配、そして気遣うような目。
それだけなら負傷した自分を心配しているのだと思えた。
けれど。
ふと、机の上に置かれているものが目に入った。
紛れもない自分の吸入器だ。
らだおの瞳が僅かに揺れる。
青井 らだお
オルカ トヴォロ
オルカ トヴォロ
息が詰まる。
頭の中が真っ白になる。
青井 らだお
らだおはゆっくりと周囲を見渡す。
一人一人と視線を交えるだけで分かってしまった。
今、全部知られている。
青井 らだお
何か、言葉にしなければいけないのに。
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
鳥野 ぎん
青井 らだお
自分が弱いと思われるのが怖かった。
仕事を任されなくなるのが怖かった。
仲間の足手まといになるのが怖かった。
頭の中でついさっき見た夢を思い出した。
呼吸が浅くなり、胸の奥がざわつく。
額に汗が流れる。
発熱によるものなのか、恐怖によるものなのか、自分でも分からなかった。
オルカ トヴォロ
オルカ トヴォロ
らだおは顔を上げた。
成瀬 力二
らだおは黙ったまま彼らを見つめていた。
その声には責める色も憐れむ響きも見当たらなかった。
らだおは机の上の手帳を手に取った。
慣れない左手で言葉を紡ぐ。
青井 らだお
それを見た仲間たちがしばらく口を噤んだ。
成瀬 力二
らだおが目を瞬く。
オルカ トヴォロ
皇帝
皇帝
ひの らん
次々に投げかけられる言葉。
どれも、らだおが予想していたものとは違った。
責められると思っていた。
失望されると思っていた、なのに。
青井 らだお
目頭が暑くなる。
泣くつもりなんてなかった。
青井 らだお
ほんの少しだけ、自分の中にあった壁が崩れ始めていた。
その時だった。
無線
コメント
8件
第6話、読み終えました……。らだおの「嫌われたくない」「役立たずになりたくない」っていう内面の声が、痛いくらいに伝わってきました。特に、みんなが優しく名前を呼んでくれるシーン、あの優しさが逆にらだおを追い詰めてるような切なさがあって、胸がぎゅっとなりました。成瀬の「もう隠そうとしなくていいんだよ」って台詞、すごく沁みますね。熱と呼吸の描写も生々しくて、読んでるこっちまで息苦しくなりました。この先、らだおがどうなっていくのか、すごく気になります……!