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放課後、ふたりきりの教室。
窓を叩く雨音だけが、静かに響いていた。
桜
机に突っ伏していた桜遥が、視線を感じて顔を上げる。
蘇枋は相変わらず穏やかな笑みを浮かべ、肘をついて彼を見下ろしていた。
蘇枋
桜
眉間に皺を寄せて睨み返す桜。しかし頬がわずかに赤く染まるのを蘇枋は見逃さない
蘇枋
桜
蘇枋
静かに差し出されたペットボトルの温かいお茶。 その優しさが、桜の胸にわずかな痛みを走らせる
桜
蘇枋
柔らかい声が、雨音に溶けていく。
桜は思わず顔を背けたが、蘇枋の指がそっと顎に触れ、視線を絡め取られた。
蘇枋
至近距離で微笑むその瞳には、揺らぎのない温度があった。
気づけば、ふたりの距離はもう一歩分もなかった。
雨が強くなる音と同時に、唇が触れ合う。
それは軽く、けれど確かに心を震わせる接触だった。
桜
蘇枋
そう言って蘇枋はまた笑う
教室の外の世界は灰色なのに、この小さな空間だけはやけに暖かかった。
カラス
カラス
カラス
カラス
🩷300🌾2
調子乗りすぎ?💦