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コメント
1件
最高すぎるだろ…
がちゃっ
ベットの上
小さな体を丸めて寝ている
規則正しい寝息
安心し切った顔
れお
玲王はゆっくりベットに掛け
少しだけ、目を細める
れお
その一言だけが頭に浮かぶ
怖がってない
泣いてない
暴れていない
れお
この子が、潔が
ここで困らないように
全部、用意した
全部、整えた
潔が、ここを
“当たり前だと思えるように”
れお
いさぎ
ゆっくりと小さな目が開く
いさぎ
覚えている顔を見つけた時の反応
いさぎ
れお
怖がらないように、優しく微笑む
れお
れお
いさぎ
れお
「よかった」
その言葉に、違和感はない
むしろ自然だ
れお
れお
持ってきた袋を開け、中を見せる
いさぎ
潔の大好物の、きんつば
潔の顔がぱっと明るくなる
いさぎ
れお
れお
れお
自然と嘘を混ぜる
いさぎ
れお
れお
れお
れお
なら
れお
いさぎ
きんつばを頬張り始めた潔がこちらを見る
その姿はとても可愛らしい
れお
潔はまだ食べてないきんつばを見ながら
いさぎ
笑顔で、迷いなく言う
れお
れお
れお
いさぎ
れお
嘘
でも
“これから先”を決める言葉
いさぎ
お母さんのこと
さっきのこと
でも
口に残った、甘い匂い
やわかいベット
優しい、甘い声
いさぎ
まだ小さな子供が受け入れるには、十分すぎる
れお
そっと、潔の頭に手を置く
れお
れお
その言葉は
優しくて
完璧で
__その代わり逃げ場はなかった
いさぎ
小さく頷く
玲王はその反応を見て
れお
満足そうに潔を撫でる
ここは、何一つ不自由がない
全部、整ってる
だからこそ
“外が必要のない世界”が、完成していた。
玲王が部屋を出たあと
潔はまた、きんつばを食べる
いさぎ
甘さが、口にじんわり広がる
でも
少しだけ
何かを思い出しそうになる
いさぎ
でも、
すぐに消えた
いさぎ
__“満たされてるから”
7話終
託,,,