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テラーノベル(Teller Novel)

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セレナ

うぎゃぁぁぁぁああああ!?

エドガー

›∡‹イタイヨーア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

ウッド

みんな大丈夫か…?

レトナ

僕は大丈夫!

アルバート

私もだ

セレナ

他のみんなは!?

アン

何とか無事よ

スカアハ

あちこち痛かったけどなんとか

ポール

ごめんなさい〈センソリー〉の発動が遅れました

アルフレッド

大丈夫〈ヒール〉が大活躍したからー

アット

僕たちあちこちに投げ出され過ぎだよぉ

アット

勘弁してよぉ

アルバート

私に言っても何も変わりませんよ

ゲルーゴン

お主らも無事で何よりだ

ウッド

ちゃっかりドラゴンの姿になってる…

ムネーモシュネー

あらあら愉快ですわ( *^艸^)

アン

あんたいたのかよ!

レトナ

うーん、今は楽しくないー!!

エドガー

っ…おい、あれ見てみろ!

エドガーが城の上を指さす

アイオロス

…………っ

そこには今までと異なっているアイオロスがいた

ウッド

なんだあの姿は……

セレナ

お母様なの……?

エリス

なんて美しい魔王なんだ!!

スカアハ

ま……おう?

ゲルーゴン

魔王だと……っ!?

アット

それが…アイオロス女王

エリス

成功したぞムネちゃん、あいつが全てをパンのくすにしてくれる!

ウッド

そもそもなんでアイオロス女王を狙ったんだ!

ムネーモシュネー

元々ネツァクには「勝利」を象徴する力がありますわ

ムネーモシュネー

その力をただ利用しただけですわ

セレナ

だからって関係ない人まで巻き込むの!?

アイオロス

〈ケメティエル〉

アイオロスの背後に漆黒の大樹が現れ、セフィロト全域を囲う

アルフレッド

こんな樹見たことないやー

エリス

うひょー!!!

シュルシュルシュルシュル──

〈ケメティエル〉の太い枝がエリスに向かって伸びる

エリス

お?アタイを殺そうって?

エリス

無駄よ〈セリュラ・ペイン〉

グサッ──

エリス

え……?

ウッド

んなっ……

ムネーモシュネー

エリスゥ!?

枝は無傷のままエリスを貫く

レトナ

エリスの攻撃が効いてないぃ!?

ウッド

どうなってるんだ…

アイオロス

〈ケメティエル〉に抗った、罪に値する

エリス

がぁああああああああああああああ

エリス

待って……まだじにだぐない!!

ムネーモシュネー

魔王よ、ゆうこと聞きなさい!

ムネーモシュネー

〈アナーキー〉

ムネーモシュネーはアイオロスに向けて洗脳する光線を放つ

ムネーモシュネー

洗脳すればこっちのものよ

バチィン──

ムネーモシュネー

えっ……!?

しかし、その光線は〈ケメティエル〉の枝によって防がれる

そして、ムネーモシュネーの胸元にも枝が貫く

ムネーモシュネー

あぁっ……

ウッド

洗脳も防いだだと!?

アルバート

もしや、これらが魔王の力なのか?

枝は貫いたまま2人の身体を絡め〈ケメティエル〉に引きずり込む

その勢いは凄まじく、皮膚や肉が引きちぎられるほどである

エリス

ぎゃぁあああああああああ──っ!

ムネーモシュネー

痛い痛い痛い────

セレナ

いやぁあああああああああああああああああ!!

アン

うぎゃぁぁぁぁああああああああああ!

ポール

2人とも見たらダメです!

エリス

誰かっ…助け…

そして2人は綺麗さっぱり何もかも引きちぎられ

白骨化し〈ケメティエル〉に飾られる

ウッド

うぅ……

アルバート

なんて惨めな姿だ…

レトナ

すごいすごい!!!!

ゲルーゴン

確かに凄いが凄いとは言えぬ

アイオロス

〈アティエル〉

アイオロスから数万粒の種子がばら撒かれる

ウッド

俺様が使えていた能力は全てクリファの力からだったのか!

アルバート

この量は流石にか…

レトナ

いや、僕なら何とかなる!

レトナ

〈ワンハンド・カット〉──ジョーカー!

レトナはジョーカーを数万枚のトランプに変えて〈アティエル〉を防ぐ

ウッド

なるほど、トランプで防いだのか!

ポール

今回は先越されましたか

アルフレッド

どんまいまいー

ウッド

ありがとうと言いたくないがありがとうな

レトナ

別に僕は死にたくないだけだから!

アイオロス

……それも違反にしよう

しかし、アイオロスが何かを呟いたことで

種子は簡単にトランプを貫通する

レトナ

え……なんで!!

アイオロス

〈ケメティエル〉は万物の法を捻じ曲げる力

アルバート

なんだと……

アルバート

だからエリスとムネーモシュネーがあんな姿に

セレナ

どうするのよ、このままだと──

アイオロス

〈ケメティエル〉──トフー

〈ケメティエル〉に生えている複数の枝を地に打ち付けて颶風を起こす

それはセフィロト全域に襲いかかる

ウッド

があっ……ぐ…

スカアハ

こ…れは……っ

ウッドたちは颶風に耐えきれず後方に吹き飛ばされる

〈ケメティエル〉はどんどん領域を拡大させる

城や城下町、地もえぐり、空気を殺し、自然や万物までも破壊し

光は閉じられ、闇が覆い

セフィロトはあっという間に無の世界に生まれ変わる

レトナ

ひぃ……酷い目にあった…

セレナ

わたしたち無事なの!?

アルバート

どうやらそうみたいだ

エドガー

あんな攻撃を受けてこれは奇跡だろ…

ウッド

……いや、無事なのは俺たちだけだ

ウッドが足元を見つめる、そこには

さっきまで一緒にいた仲間が、身体の部位がバラバラになった状態で落ちていた

セレナ

え……み…んな…?

セレナ

嘘でしょみんな!!

ウッド

エドガー

うっわ……これは無理だ

アルバート

現実はそう簡単に行きませんよ

アイオロス

残り者がいたか

アイオロス

〈ケメティエル〉

エドガー

攻撃される前にやってやる!

エドガー

〈グローム〉!

ウッド

っ……やめとけ!!

アイオロスが能力を使う前にエドガーは電磁砲を発射させる

それはアイオロスに命中した

アイオロス

っ……おのれ

レトナ

あたった!?

セレナ

なるほど、能力発動には時間がかかるんだ!

ウッド

だったらいけるぞ!

アイオロス

〈ベリアル〉

アイオロスはすぐさま巨大な漆黒のバラを頭上に咲かす

アイオロス

無駄、貴方たちに困憊を与えるだけだ

アルバート

今度はなにかね

1枚ずつゆっくりと〈ベリアル〉が咲いていく

そしてその力で、アイオロスの傷が癒されていく

エドガー

おいおいまじか!

エドガー

あいつ、一瞬で回復しやがった!

ウッド

無限回復ってことか

レトナ

これだと勝ち目ないじゃん!

アルバート

ん……あそこにあるのはクリファかね?

セレナ

どこどこ!?

アルバート

バラよりさらに上だ

〈ベリアル〉の上空にクリファが浮かんでいる

レトナ

もしかしてあれが弱点?

アルバート

分からないが壊せばなにか変わるかもしれない

ウッド

なんだと……っ

アイオロス

まずい……

アイオロス

〈ケメティエル〉〈アティエル〉

アイオロスは太い枝で自身の周辺を覆い、そこに死の種子を降らす

エドガー

守り始めたぞ?

アルバート

どうやら当たりのようですね

アルバート

となると、あの領域を何とかしつつクリファの元に行かなくては

レトナ

何とかって何を!?

アルバート

私が時間を止めておきますのでその時に一斉攻撃してみてはいかがかな?

セレナ

〈ケメティエル〉で能力そのものが効かないようになってるから無理だよ

エドガー

そうか、さっきみたいにアイオロスが発動させる前なら行けたけど

エドガー

今はずっと能力が発動しているから

アルバート

いい案だと思ったのだがね

レトナ

え、なら直接〈ケメティエル〉の領域に入れって言うん!?

ウッド

(いやまてよ──)

ウッドの頭の中で、あの時の王子の言葉がよぎる

俺様が作り上げたお前の身体は、クリファが完全に破壊されない限り無事だ

ウッド

………っ

ウッド

〈ケメティエル〉に入ってアイオロスの近くにあるクリファを壊せば良いのだろ?

セレナ

まだそうと決まったわけでは──

ウッド

俺様が行く

セレナ

え……?

エドガー

ガチで言ってるっすか?!

ウッド

なんならこれしか方法ないだろ

アルバート

と言うと?

ウッド

俺様の身体はクリファが破壊されない限り無事だ

ウッド

どんだけ〈ケメティエル〉で死にかけても無理矢理クリファの元まで行くことができる

エドガー

……なるほど

エドガー

(覚悟ができたのか?)

レトナ

けどけど、クリファが壊れるとどうなるん?

ウッド

それは分からん、存在ごと消滅するかもしれないな

セレナ

───だ

セレナ

絶対に嫌だ!!

セレナはウッドの行く手を塞ぐ

ウッド

っ……離せセレナ!

セレナ

だって理不尽じゃん、どう足掻いてもウッドは絶対死んでしまう!

セレナ

そんなの死にに行く様なもんよ!

ウッド

気持ちは分かるが落ち着け!

ウッド

俺様は……最初で最後の恩返しをしたいんだ

セレナ

恩返し……?

ウッド

今まで関わった人たち全員に向けてだ

ウッド

エドガー、セレナをよろしくな

エドガー

…いいんすかこんな終わり方で?

ウッド

お前は分かってるみたいだな

ウッド

これでいい

ウッドは繋いでいるセレナの手を振り払って〈ケメティエル〉の領域へ向かう

セレナ

待って!

エドガー

ダメだセレナ!これ以上は危ない

セレナは後を追いかけようとしたがエドガーに引き取られる

そのままウッドは〈ケメティエル〉の領域に自ら飲み込まれに行った

セレナ

なんで止めるのよ!!!

アルバート

まだ分からないのかね、彼がなぜ向かったのかを

エドガー

ウッドはな、何かを救うためなら自分を犠牲にしてまでそれを果たす性格なんだ

エドガー

今まで関わってきた人たち、いや主な理由は──

レトナ

君なんだよね

エドガー

おい、遮るな!

レトナはセレナに眼差しを向ける

セレナ

わ、わたし!?

レトナ

ウッドにとって君は命より大切な人なんだと思うよ

アルバート

何らかの縁が繋がってるみたいにね

セレナ

……少し、良いかしら?

エドガー

どうした?

セレナ

ウッドの馬鹿ぁあああああああああああああああああああああ!!

セレナは〈ケメティエル〉に向かって叫ぶ

アルバート

おっと……

セレナ

まずは自分を大事にじなざいよぉおおおおおおおおおおおおお!!

セレナ

うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ

エドガー

だ、大丈夫か!?

大泣きしたセレナを、一同は落ち着かせる他なかった

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