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嫌いになれないや。 桃赤

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嫌いになれないや。 桃赤

1 - 嫌いになれないや。 桃赤

♥

765

2022年10月07日

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桃赤

俺は今日、赤とのLINEに

今までありがとう。

さようなら。

というメッセージを送った

なぜ?ってみんな思ってるんじゃないかな

理由は一つだけ。

大切な人が近くにいるということに慣れたくなかったから。

慣れてしまったら、

いつか赤を悲しませてしまうかもしれない

いつか赤を泣かせてしまうかもしれない

そんな些細なことで関係を断ち切ってしまう俺は

クズだなって

今更ながらに思った

メッセージを送り終えたときには

スマホにいくつかの水滴がおちていた

その時俺は

赤のことが大好きなんだなって

改めて思った

ベッドでこれまでにないほど泣いていたら

突然インターホンがなった

俺は目が腫れているのにも関わらず

その扉を開けた

きっと誰かに慰めてもらいたかったのだろう

けど、そこにいたのは

桃くん!!

君だった。

俺は、すぐ扉を閉めた

こんなわがままな俺を

見てほしくなんかなかった

桃くん!!まって!

話がしたいの!

ごめんな……ポロポロ

扉越しにそういった

涙が出続けていた

今でも赤のことが大好きなのに

この先、赤を嫌いになるなんてありえないのに

今すぐにでも抱きしめたいのに

扉を開けることができない自分が

大嫌いだ。

…………

泣くんだったら

なんで振ったんだよ……

わかってる

そんなこと俺が一番知ってるから

そんな自分が一番憎い。

気がつくとそこに赤はいなかった

俺は自ら幸せを捨ててしまった

俺はこれからどうしていけばいいのだろう

そう考えた瞬間、

膝から崩れ落ちてしまった

そのまま、玄関で泣き続けた。

俺は、いつの間にか

泣きながら家に帰っていた。

寒い寒い、夜中に。

俺は、なんで桃くんがあんなことを言ったのか

ちゃんとわかってる

放送で言ってたじゃん。

彼女を見くびんな。

あのとき扉を開けてくれていたら

本当のことを言ってくれていたら

俺はこんなに悲しんでない

俺を悲しませないようにって選んだ選択で

結果的に悲しませちゃってるじゃん

そんな怒りも抱きながら

寒いのに、公園のブランコをこいでいた

…………

もう、

前みたいには

戻れないのかな…ポロポロ

もう、涙なんか我慢できなかった

泣いても泣いても溢れてくる涙。

目が腫れるなんてお構いなしに

涙を流した

しばらくして、ようやく落ち着いた頃に

ブランコを再びこぎ始めた

寒い風が身体にあたり

冷えてしまいそうだった

さむ……

その瞬間、後ろから誰かに包まれた

暖かくて、居心地の良くて

俺が大好きな人だった

赤、ごめん……

わがままで本当にごめん

本当は嫌いになったわけでもないし

別れたくなったわけでもない

赤を悲しませたくないって思ってる取った行動が

より赤を悲しませてしまって

彼氏失格だよな……

彼の瞳に涙ご溜まっていくのがわかった

俺は、君の手を握った

知ってたよ。

ほんとに、彼女のこと少しは考えてよね

ほんとにごめん……

けど、こうしてまた来てくれてありがとね。

そういうところ、大好き

…!

赤、

もう一度、付き合ってくれますか、?

…………

次こんなことしたら

許さないから

誓うよ

もう二度と君を泣かせないって。

そして、唇を合わせあった

やっぱり、俺には君しかいないみたい

君のこと、嫌いになれないや。

end

タップお疲れさまでした!

一度データが消えてしまって

萎えました

頑張って書いたので

いいねお願いします!

最後までご覧いただきありがとうございました!!

この作品はいかがでしたか?

765

コメント

4

ユーザー

わわ、!めちゃ好きです💞 フォロー失礼します🙇‍♀️

ユーザー

表現の仕方がめっちゃ好きです…😿💗ブクマ失礼します!

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