桃赤
俺は今日、赤とのLINEに
今までありがとう。
さようなら。
というメッセージを送った
なぜ?ってみんな思ってるんじゃないかな
理由は一つだけ。
大切な人が近くにいるということに慣れたくなかったから。
慣れてしまったら、
いつか赤を悲しませてしまうかもしれない
いつか赤を泣かせてしまうかもしれない
そんな些細なことで関係を断ち切ってしまう俺は
クズだなって
今更ながらに思った
メッセージを送り終えたときには
スマホにいくつかの水滴がおちていた
その時俺は
赤のことが大好きなんだなって
改めて思った
ベッドでこれまでにないほど泣いていたら
突然インターホンがなった
俺は目が腫れているのにも関わらず
その扉を開けた
きっと誰かに慰めてもらいたかったのだろう
けど、そこにいたのは
赤
君だった。
俺は、すぐ扉を閉めた
こんなわがままな俺を
見てほしくなんかなかった
赤
赤
桃
扉越しにそういった
涙が出続けていた
今でも赤のことが大好きなのに
この先、赤を嫌いになるなんてありえないのに
今すぐにでも抱きしめたいのに
扉を開けることができない自分が
大嫌いだ。
赤
赤
赤
わかってる
そんなこと俺が一番知ってるから
そんな自分が一番憎い。
気がつくとそこに赤はいなかった
俺は自ら幸せを捨ててしまった
俺はこれからどうしていけばいいのだろう
そう考えた瞬間、
膝から崩れ落ちてしまった
そのまま、玄関で泣き続けた。
俺は、いつの間にか
泣きながら家に帰っていた。
寒い寒い、夜中に。
俺は、なんで桃くんがあんなことを言ったのか
ちゃんとわかってる
放送で言ってたじゃん。
彼女を見くびんな。
あのとき扉を開けてくれていたら
本当のことを言ってくれていたら
俺はこんなに悲しんでない
俺を悲しませないようにって選んだ選択で
結果的に悲しませちゃってるじゃん
そんな怒りも抱きながら
寒いのに、公園のブランコをこいでいた
赤
赤
赤
赤
もう、涙なんか我慢できなかった
泣いても泣いても溢れてくる涙。
目が腫れるなんてお構いなしに
涙を流した
しばらくして、ようやく落ち着いた頃に
ブランコを再びこぎ始めた
寒い風が身体にあたり
冷えてしまいそうだった
赤
その瞬間、後ろから誰かに包まれた
暖かくて、居心地の良くて
俺が大好きな人だった
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
彼の瞳に涙ご溜まっていくのがわかった
俺は、君の手を握った
赤
赤
桃
赤
赤
桃
桃
桃
赤
赤
赤
桃
桃
そして、唇を合わせあった
やっぱり、俺には君しかいないみたい
君のこと、嫌いになれないや。
end
タップお疲れさまでした!
一度データが消えてしまって
萎えました
頑張って書いたので
いいねお願いします!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
コメント
4件
わわ、!めちゃ好きです💞 フォロー失礼します🙇♀️
表現の仕方がめっちゃ好きです…😿💗ブクマ失礼します!