/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
奏
……あ、ここって……
瑞希
そー！
出来たばっかなのにちょー人気のお店だよ〜！！
出来たばっかなのにちょー人気のお店だよ〜！！
絵名
へー、内装もおしゃれだね。
瑞希
絵名もいい自撮り撮れるんじゃない？
絵名
うるさいな……
まふゆ
……
奏
それじゃあ、なにか頼もうか。
ええと、わたしは……
ええと、わたしは……
瑞希
ボクはこれ〜！
絵名
私はこれにしようかな。
奏
わたしはこれでいいかな
まふゆ
私も、奏と同じものでいい
瑞希
それじゃ店員さん呼ぶよー
店員
はい、お伺いします
瑞希
ええと……
……と、それから……
……と、それから……
絵名
……と、あとはー……
まふゆ
……をふたつお願いします。
店員
かしこまりました。ではご注文を確認させていただきます、……がひとつ、……ひとつ、……をふたつでよろしいでしょうか。
奏
はい、大丈夫です
まふゆ
はい。ありがとうございます
店員
かしこまりました。
では少々お待ちください
では少々お待ちください
まふゆ
……
絵名
(……まふゆまた作ってる。
注文だけなんだから素で行けばいいのに……)
注文だけなんだから素で行けばいいのに……)
絵名
……
奏
……絵名？
絵名
あっ、ううん。なんでもない
奏
そっか。ならいいけど
まふゆ
(……やっぱり、みんなといると……胸が、あたたかくなる)
まふゆ
(……どうしてだろう。
奏の曲を聴いたわけでもないのに)
奏の曲を聴いたわけでもないのに)
ミク
……みんな、楽しそう
ルカ
……ふふ、そうね
奏
ルカにミク。どうしたの？
ルカ
みんなでお出かけしているみたいだったから、様子を見に来たの。
ふふ、とても楽しそうね
ふふ、とても楽しそうね
瑞希
あっ、そうだ！
ねぇ、ミク、ルカ！
この後色々回るんだけど、2人も一緒に来ない？
ねぇ、ミク、ルカ！
この後色々回るんだけど、2人も一緒に来ない？
ルカ
あら、いいの？
奏
わたしはいいけど……
絵名
私も。
まふゆ
……別にいい、と思う
ルカ
ふふ。ならお邪魔しちゃおうかしら。
ミク
……わたしも、行っていいなら、行きたい
瑞希
よっし、決まり！
……あ、店員さん来た
……あ、店員さん来た
ルカ
ミク、少し隠れましょう
ミク
うん
店員
お待たせしました
奏
あ……えっと
まふゆ
はい、ありがとうございます。
これは私で、……はこの子で……
これは私で、……はこの子で……
奏
(……まふゆ、リードしてくれてる。
……素を出さないようにするの、大変だろうに……)
……素を出さないようにするの、大変だろうに……)
まふゆ
……はい。これで全員です
ミク
(まふゆ……)
瑞希
まふゆ、ありがとう！
まふゆ
ううん、これくらい全然大丈夫だよ。
店員
では、ごゆっくりどうぞ。
まふゆ
はい。
店員が去った。
まふゆ
……
絵名
(表と裏の差が……
今まで一体どんな生活したら、あんなに作れるのよ……)
今まで一体どんな生活したら、あんなに作れるのよ……)
瑞希
絵名？
そんなにまふゆのこと見てどうしたの？
そんなにまふゆのこと見てどうしたの？
絵名
……別に。
まふゆ
……私の事、見てたの？
絵名
見てたけど……別にいいでしょ。
まふゆ
……私の事、気にかけてくれてたなら、ありがとう
絵名
はぁ！？そんなんじゃないわよ！
その後、4人は食事を楽しんだ。
奏
すごい……桜が綺麗に咲いてる
瑞希
もうそんな時期かー。早いねー
絵名
まふゆは新学期の準備とかあるんだよね。大変じゃないの？
奏
うん、こういう時くらい休んでも……
まふゆ
……いい。もう済ませてあるから
絵名
は！？もう！？つくづくすごいんだな……
瑞希
ごめんね、付き合わせて。夜になっちゃった……あ
4人の目に映ったのは、 とても綺麗な満月だった。
奏
すごい……満月が……
絵名
……なんか、この月見てると、いい絵描けそうな気がしてくる……
まふゆ
……歌詞のインスピレーションが湧く。……多分、綺麗だと思う
瑞希
まふゆもそう思う！？
へへっ、なんか嬉しいな〜
へへっ、なんか嬉しいな〜
まふゆ
……どうして？
私は思った事を言っただけ。
瑞希が喜ぶようなことは何もしてない
私は思った事を言っただけ。
瑞希が喜ぶようなことは何もしてない
奏
……まふゆ、今までこういう綺麗なものを見てても、何も反応しなかったでしょ。
奏
……だから瑞希も、まふゆが前より色々感じられるようになってうれしいんだと思う。
奏
……わたしもうれしいから、分かるんだ。なんとなく、だけど……
絵名
……まぁ私も、うれしくないことはないけど……
瑞希
あはは、絵名ってばツンデレだな〜
絵名
うるさい！
だいたい瑞希はいつもそうやって……
だいたい瑞希はいつもそうやって……
まふゆ
……私が何が感じると、みんなはうれしいの？
絵名
え？
瑞希
そりゃあ、うれしいよ。
だって、まふゆ、前よりたくさん笑ってる。
今でも確かに少ないけど、でも確実に増えてるから……
だって、まふゆ、前よりたくさん笑ってる。
今でも確かに少ないけど、でも確実に増えてるから……
瑞希
ボクたちはみんな、まふゆに笑って欲しいって思ってるよ！
奏
……そうだね
まふゆ
……私に、笑って欲しい……
絵名
……あんたが笑うと、なんか変な感じして調子狂うんだけど……
……まぁ、笑って欲しくないってわけじゃないし。
……まぁ、笑って欲しくないってわけじゃないし。
絵名
……これでも一応友達ですから。
一応ね
一応ね
まふゆ
……ありがとう
月明かりに照らされて、 まふゆの珍しい笑顔は……
奏
(なんか……)
絵名
(……いつもより)
瑞希
……輝いて見えるね
完
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
