男性恐怖症

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗ

いつもと変わらない光景

...のはずなのに怖かった

恐怖で涙がこぼれ落ちてしまう

でも初兎ちゃんに心配もう掛けないって決めたんだ

初めて感じた感覚

この人なら優しいかもしれない、みたいな

暖かいような、そんな感覚

キーンコーンカーンコーン

今日はいふくんと話せたから少し時間が短く感じた

正直怖い、でもこの人なら....、

僕、初めて男の人と話せた

話せちゃった

恐怖症克服まであとちょっとかな...

いつもと同じ帰り道

でも今日は少し違うように見える

なんでって、

隣に彼が居るから

家が近くだった、ということもあり

これからも一緒に帰ろう、そう約束した

そういう君に対して

僕は何も言えず無言で手を振った

...

ｶﾞﾁｬ

やっぱり迷惑掛けてたんだな~

....とりあえず初兎ちゃん待と、

え、遅くない？

何かあったのかな~...

でも初兎ちゃんのことだし解決してそうだけどさ....

なんか聞こえる....

しかも男の人の声

逃げなきゃ、隠れなきゃ

ｶﾞﾁｬ

何これ

どういう状況？

女装してない初兎ちゃんが居て、

それにくっ付いてる乾さんが居て

それを見てるいふくんがいる、

女装じゃなく学校歩くのも久しぶりやな

おぉ...みんなこっち見とる

そりゃ普段見ない人だもんな

乾達居るやんけ、最悪

でも気付かれんか、...

うわ、目合った...

ここは逃げるが吉か？

....って

なんかこっち向かってくるんやけど~！？

ここは適当に誤魔化して早くいむくんとこ行かな

うっっっっっわ最悪

まずいまずい、早くここから出たい

なんかめっちゃニコニコしながら見るやん、

ｷﾞｭｯ

ま~た面倒な事になったよ、

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