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コメント
2件
こういう系で初めて泣きました。 歌詞だけじゃなくて言い回しが素敵ですごく惹き込まれました。小説を私も読んだのですが小説の中の台詞が入っていたりしていて感動しました😢
めちゃくちゃ泣きました😭 曲聴いて、あったら読んでみます!
あの夏が飽和する .
所々、 歌詞を改変している部分があります。
例 私→俺 言い回し等
暗い部屋、 僕は一人で寝ていた。
その時に、家のチャイムが鳴った。
玄関のドアを開けると、 そこには紫さんが立っていた。
紫
貴方は、そう言っていた。
青
梅雨時ずぶ濡れのまんま、 部屋の前で泣いていた。
紫
青
紫
青
夏が始まったばかりの言うのに、 貴方はひどく震えていた。
そんな話で始まる、
青
あの夏の日の記憶だ。
とりあえず人気の少ない場所に行って 詳しく訊くことにした。
青
彼は、すんなり答えてくれた。
紫
紫さんの隣の席は、 虐めっ子で有名なやつだ。
親は何度だって止めているのに 全く言うことを聞かないヤツ。
紫
紫
紫さんは、 何も悪くないじゃないか。
アイツが自業自得だっただけだ。
青
紫
青
諦めきった顔で笑う、 そんな君に僕は言った。
青
あの時の彼の驚いた表情は 一生忘れられないものになる。
サイフを持って、ナイフを持って 携帯ゲームもカバンに詰めて
青
紫
紫
青
家族と撮った あの写真も 大人に成った時に 懐かしめるように書いた あの日記も
青
今となっちゃもう要らないさ、
紫
人殺しと
青
ダメ人間の
紫
君と
青
僕の
紫
青
旅だ
青
紫
そして僕らは逃げ出した。
青
この狭い狭い、 この世界から。
紫
紫
青
青
家族もクラスの奴らも全部 捨てて君と二人で。
青
紫
青
紫
なんでそんな事言うの。
青
もう、この世界に 価値なんて無いのに。
紫
青
人殺しなんてそこら中 湧いてるじゃんか
だから、
貴方は何も悪くないよ。
青
紫
結局僕ら誰にも愛されたことなんて 無かったんだ。
そんな嫌な共通点で 僕らは簡単に信じあってきた。
僕らは結局、 仲間が欲しかったんだだけなんだ。
独りになりたいと言いながら 僕らは手を取りあった。
紫
青
君の手を握った時 微かな震えも 既に無くなっていて
誰にも縛られないで二人、
紫
青
廃線になった 線路の上を歩いた。
青
紫
民家から金を盗んで、
青
紫
二人で逃げて、
青
紫
初めて犯罪を犯して 二人で高笑いした時は
どこにも行ける気がしたんだ。
今更怖いものは 僕らにはなかったんだ。
夏が本番に差し掛かってきた頃 滝の近くに来ることが多くなった。
そこは涼しくて、過ごしやすい。
けど、やっぱり
紫
青
そう言って流れた額の汗も
紫
青
紫
紫
青
紫
紫
青
落ちたメガネも
紫
青
紫
紫
そう言った彼は、
紫
青
遠い目をしていた。
青
青
彼は少し苦い顔をした。
紫
紫
青
紫
紫
紫
青
紫
彼の目は、少し怖かった。
青
だから目を背けた。
ある日、店から万引きしたあと 警察官に見つかって追いかけられた
だから、僕らは走った。
死ぬような思いをして 走り続けたんだ。
僕らはとうとう追いつかれた。
数メートルもしたら崖の部分で 警察官に四方を取り囲まれた。
その時、紫さんは 僕が背負っていたリュックサックを 強引に奪い取り 中に護身用で入っていたナイフを 取り出した。
そして、僕を人質に使った。
紫さんはヤケになっているのか 警察にナイフを向けて 「 来るな 」そう、叫んでいた。
僕は怖くなって
青
紫さんにだけ 聞こえるように言った。
紫
珍しく僕にも怒っているようで 僕の心は冷静と動揺が同時に来て
あてもなく彷徨う蝉の群れに、 水も無くなり揺れ出す視界に、
迫り狂う鬼たちの怒号に、
バカみたいにはしゃぎあい ふと君はナイフを取ったんだ。
きっと僕だって、そうする。
紫
紫
青
紫
紫
青
紫
紫
青
僕は警察官がいる方に突き飛ばされて 軽く脳震盪を起こしている中、 君の名前を呼び続けた。
紫
紫
紫
青
紫
青
初めて君の名前をくん付で呼んだ。
口馴染みが悪くて 個人的には最悪な呼び方。
慣れるようにするからさ 生きてよ。
そんな心の叫びも虚しく、 君は首を切った。
まるで何かの映画のワンシーンだ。
今まで隣で笑っていた人が もう返事をしてくれない。
白昼夢を見ている気がした。
地面を這いつくばって 君の隣に行こうとした時には 僕は気づいたら 警察官に捕まっていた。
君の遺体は警察に回収されて 君がどこにも見つからなくって
青
君だけがどこにもいなくって。
青
そして時は過ぎていった
青
ただ暑い日が過ぎていった。
青
青
家族も
この光景は、 あんまり変わらないな。
青
青
青
青
クラスの奴らもいるのに
青
なぜか君だけはどこにもいない
この夏草の匂いを感じると あの夏の日を思い出す
僕は今も、今でも歌ってる。
貴方が教えてくれた あの歌を、あの曲を 今でもずっと
青
歌いながら 君をずっと探しているんだ
君に言いたいことがあるんだ
青
青
九月の終わりにくしゃみして
青
赤
青
赤
六月の匂いを繰り返す
紫
青
紫
青
君の笑顔は
紫
青
青
紫
紫
青
紫
君の無邪気さは
青
頭の中を飽和している
紫
青
青
誰も何も悪くないよ
紫
青
紫
君は何も悪くはないから
青
紫
青
青
紫
青
青
そう言って欲しかったのだろう?
なぁ?
青
青
そこにいた高校生くらいの子は、 紫くんに似てないのに 何処か面影を感じる子だった。
青
桃
それから また違う物語が始まって より一層、 僕は紫くんを思い出すんだ。
それはいつかの墓参りで 紫くんにも話すね。
一部分の表現等は 『 あの夏が飽和する 』 小説を参考に書いています。
本読むの苦手な自分が読めたから 書店にあったらぜひ買ってみてほしい
ちなみに、曲を聴いた上で 小説読むのをおすすめします