主
主
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〜人物紹介〜
楓(かえで) ・INTJ ・高2 ・怜と俊とは幼馴染
怜(れい) ・ENTP ・高2 ・楓のセコム1号
俊(しゅん) ・ISTP ・高2 ・楓のセコム2号
朝の空気は澄んでいて、とても神秘的だ
僕は通行人もほんとんどいない朝の時間帯に登校することが好きだ
静かな空気と朝露、小鳥のさえずり
全部好き
それに何より、一人になれるから
楓 INTJ
そう独り言を零して歩き出したときだ
怜 ENTP
怜 ENTP
俊 ISNP
前言撤回
ちっとも静かじゃないし
一人の時間即終了…
楓 INTJ
楓 INTJ
僕は踵を返して歩き出す
怜 ENTP
怜 ENTP
怜 ENTP
楓 INTJ
怜に掴まれた右手を振りほどこうと力を入れるけどびくともしない
この握力5リラめ……
俊 ISNP
俊 ISNP
怜 ENTP
怜 ENTP
楓 INTJ
楓 INTJ
時々、こんなふうに二人が異常なほどに僕に優しくなる時がある
その度に僕は違和感を抱くけど未だに 理由は分かってない
俊 ISNP
俊 ISNP
楓 INTJ
たまに何言ってるか分からない意味不明な壊れ方をする俊の差し出した手をスルーして一人歩いていく
子供扱いするのもそろそろやめて欲しい
怜 ENTP
俊 ISNP
俊 ISNP
怜 ENTP
俊 ISNP
俺の後ろをついてくる二人が何か楽しそうに話してるけど特に興味も無かったから俺は構わず歩いていく
あー、イライラする
俺は定期的に一人の時間が欲しいタイプの人間だから
学校という人で溢れかえった環境に強制的に放り込まれる前にリラックスしておきたかったのに
楓 INTJ
だからだろうか
頭の中がそのことでいっぱいで
俺は曲がり角から飛び出してきた自転車に気づかなかった
俊 ISNP
楓 INTJ
後ろから焦った声で僕の名前を呼びながら走ってきた俊に、制服の襟を掴んで引っ張られ、抱きとめられる
体勢を崩して後方に倒れたおかげで僕は自転車に轢かれずに済んだ
俊 ISNP
後ろから聞こえるうめき声に俺は思わず振り返る
そうだ、俊は僕の下敷きになって…
楓 INTJ
俊 ISNP
俊 ISNP
楓 INTJ
俊 ISNP
俊 ISNP
立ち上がった俊が僕の手を取って引っ張る
楓 INTJ
引っ張られた勢いで僕は俊の腕の中で抱きしめられた
俊 ISNP
楓 INTJ
怜 ENTP
駆け寄ってきた怜に凄い目で睨まれる
怜 ENTP
怜 ENTP
楓 INTJ
楓 INTJ
怜 ENTP
楓 INTJ
怜 ENTP
怜 ENTP
怜は心底安心したような顔で俺を見つめる
こういう時
素直になれたらなって凄く思う
クラスの皆みたいに、感情を思うままに出せたらって
嬉しいなら嬉しいって隠さず言えたら良いのに
楓 INTJ
無愛想で嘘つきな自分が嫌いだ
俊 ISNP
俊 ISNP
楓 INTJ
怜 ENTP
怜 ENTP
楓 INTJ
僕は自力で俊の腕から抜け出す
ほんとに、二人といると調子が狂う
でもこれだけは言っておかないとだよな
親しき仲にも礼儀あり、
楓 INTJ
楓 INTJ
何でも見透かされてしまう二人だから
きっと僕がありがとうなんてわざわざ言わなくても伝わるんだろうけど、、
あぁ、改めて言葉にするとなんか恥ずかしいな……
いたたまれなくなった僕は前髪で顔を隠すようにして俯いた
というか、二人の反応が無い……?
楓 INTJ
今更過ぎて引かれたか…、?
その頃の二人
怜 ENTP
怜 ENTP
怜 ENTP
こめかみに手を当て必死に感情を落ち着かせようとしている怜
俊 ISNP
俊 ISNP
俊 ISNP
無表情のまま感情を爆発させている俊
……というカオスな状況が繰り広げられていた
そして、
どれだけ楓に拒絶されようと、
どんなに早起きが辛くても、
必ず楓と一緒に登校すると決めた二人であった
主
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主
コメント
4件
続き楽しみすぎる!!
すごく好きです!続き楽しみにしています🙏