太宰視点
太宰 治
口を動かす。 言葉が吐き出される。
太宰 治
中也が瞠目する。
無理も無い。作戦参謀という事は 頭領の側近、と云う意味を持つのだから。
中原 中也
震える声で中也が問う。
太宰 治
中原 中也
重い沈黙の中、太宰の脳裏に蘇る真っ黒な記憶。
過去の記憶だ。
暗い一室。太宰の影がパソコンの光を受けて浮かび上がる。
まだ太宰が二十にも満たない頃、『悪意なき夜』の作戦参謀だった頃。
背後からの声に、太宰が顔を上げる。
夜闇色の襯衣に白手袋を付けた長身の男だ。
太宰 治
そう云う太宰の右眼には今は巻いて居ない、包帯が巻いてある。
半眼になる太宰を見て、男_『悪意なき夜』頭領_が口元に弧を描く。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
去って行く頭領。静かに扉が閉まる。
太宰はEnterキーを押し、監視装置を無力化した。
太宰 治
太宰 治
椅子に座る青年は、居場所が見付からない と呟き長い睫毛を伏せた。
大分長い間思い返して居たのだろう。
ふと我に変えると、目の前で心配そうに太宰を覗く中也が居た。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
中原 中也
中也は自身の制服を強く握って、縋る様に云う。
太宰 治
中原 中也
再び流れ出す記憶。今度は頭領でない、別の男が鮮明に見える。
___織田作。
太宰はその名を頭の中で反芻する。
太宰を、夜の悪意から引き上げた者。
彼はあの時こう云った。
『お前も、人を助けろ。』
太宰は目の前の幼い殺し屋に目を向ける。
人を助ける
ならば
今度は私が助ける番だと云うのなら___
太宰 治
中也の精神が壊れる前に。
太宰 治
太宰 治
コメント
3件
ははっ⤴︎(( 御免ね!適当で!((テンションどした テスト三日前なのにこんなことしてて大丈夫かな、俺 まいっか((良くない)) 今回は太宰さんがメインだったよ! さて、頭領は誰なのか…ネタバレは禁止!!皆頭良いから当てちゃうんでしょどーせ! もし如何しても言いたいって時は他の人に見えない様に先にコメ打ってからその返信欄に言ってね!((語彙力 それじゃ!