『夜の悪意から、君を引き上げる作戦だ』___
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中也は笑む太宰に、思わず問いを投げかける。
中原 中也
太宰 治
中也の瞳に、光がはっきりと映った。同時に「生徒」という言葉に変な違和感を覚える。
太宰 治
太宰 治
そう云って力無く笑う太宰。
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中原 中也
きっぱりと声を出し、同意を示す中也。
もうその眼に迷いは無かった。
太宰 治
太宰 治
太宰はそう云うと、保健室の戸の鍵をかちゃり と閉めた。
中也は少しぎこちなくお気に入りの場所の寝具に座る。
日が程よく当たって心地よい。
鍵を閉めると云う太宰の行為に 何も無い、と分かって居てもどぎまぎして仕舞う。
そんな様子に太宰は ふはっ、と吹き出し云った。
太宰 治
中原 中也
自分の考えて居た事を見透かされた様で、中也は自分の顔に熱が集まるのが分かった。
同時に太宰は、『何故こんな事を云ったのだろうか』と軽く自責の念に駆られる。
太宰 治
ちらりと時計を見乍ら太宰は数枚の用紙を持って来た。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
想像したことも無かった。
自分の業なのだと、妙に納得して仕舞って居たから。
太宰 治
中原 中也
中原 中也
如何すべきなのか。 如何したいのか。
云い吃る中也。
中原 中也
太宰 治
太宰の肩がほんの少し、強張る。
中也はその眼に、悲しみの色を見た気がした。
太宰は云う。
太宰 治
太宰 治
中也が無意識に身を引く。
太宰から此処迄の殺気を感じたのは初めてだった。
太宰 治
太宰 治
太宰は自身から滲む殺気を宥め乍ら、曖昧に笑む。
中原 中也
中原 中也
中原 中也
中也の目が、殺し屋の色へと変わる。
中原 中也
中原 中也
太宰 治
自分でも真意の分からない言葉を云った中也。
それを聞いた太宰が何を感じたのかは分からない。
数秒の後、太宰が口を開く。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中原 中也
先刻とは打って変わって、労わる様な中也の目。
太宰は無理矢理に封をして居た自身の記憶がフラッシュバックしてくるのが分かった。
太宰 治
コメント
10件
てめおら!(ボス的な人)太宰さんと中也になにさしたんやおら! くっ!中也がやる前に俺が拷問しちゃろうか、おん!? (大変失礼しました 今回も最高です!
何時も以上にぐずぐずで御免なさい…そして更新クソ遅え… 見捨て、ないでね…?((だからメンヘラ発言やめろ 一寸劇鬱状態入っちゃって…モチベが足りん…モチベくだせえ… 出来る限り頑張りますので宜しくお願いします…!