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放課後。
他の生徒がほとんど居なくなってから 少し遅れてシエルも教室を出た。
昼休みが終わるまで 保健室でサボっていたことが 担任に伝わっていたせいだ。
可愛シエル
下駄箱に着くとシエルのことを 待ち伏せしてるらしい男子生徒がいる。
蒼空だ。
決死の覚悟でシエルが来るのを待っていた。
可愛シエル
シエルは蒼空を見なかったことに決めて さっさと帰ろうと革靴を取り出した。
カチャ
小さな扉を開いたその音で 蒼空は顔を上げた。
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
可愛シエル
反応するつもりはなかったシエルだが 耐えきれず俯いて小さく吹き出した。
どうにか表情を抑え込んでから顔をあげる。
笑ってしまったのはなかったことにして 淡々と靴を履き替える。
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
冴内蒼空
シエルは 『もう話しかけないでくれたらそれでいい』 と続けるつもりだった。
けれどそれを口にするよりも早く また話し出した蒼空は 制服のポケットからスマホを取り出した。
授業中、悩みに悩んだ結果、 口で説明するより見せたほうが早く、 しっかり伝わる、と判断したらしい。
冴内蒼空
もたもたと操作をして スマホの画面をシエルに向けると、 画像フォルダから探し出した衣装を見せる。
渾身の白いワンピースは シエルの存在を知って最初に作ったものだ。
フリルやレースを ふんだんに使った清楚なそれは 最近人気のアイドルグループの 衣装である。
冴内蒼空
スマホをぎこちなく操作しながら、 自分が過去に作った 力作と言ってもいいアイドルや アニメキャラの衣装をシエルに見せた。
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
今までとは比べ物にならないくらい、 蒼空の心は穏やかで落ち着いていた。
の、だが…
可愛シエル
シエルは無慈悲にも思える言葉を 吐き出した。