シルフォニア王国外れにある 《迷いの森》そこには 『恐ろしい魔女が住んでいる』 という古くからの言い伝えがありました
大昔の事 この国には我儘な魔女がいた 魔女の力はこの国を支える程に 強大で大切なものだった
しかし…魔女は願いを叶える代わりに 願いの10倍の対価を欲しがった… 大切であると同時に危険でもあった
「一欠片のパンがほしい…」 と願えば対価として 豪華な料理を振る舞えと言われ…
「寒さをしのげる小屋がほしい」 と願えば対価として 大きな豪邸を作れと言われるのだ
魔女に1度頼ってしまえば 魔女に高い対価を支払うため 再び魔女に頼る他なかったのだ そして国はみるみる圧迫されていった
次第に魔女に対価を支払えなくなり 困窮した人々が魔女に懇願する
「魔女様…少しだけで構いません」 「対価を下げてくださいませんか?」
国民は魔女への支払いに圧迫され その日食べる物…飲み物でさえも 困ってしまうような状況だった だが、魔女は顔をしかめた
「私に口答えするの?!」
国な魔女の怒りを買い 地震が起き、街は炎に包まれ、 暴風が吹き荒れた、雷が辺りに降り 周囲は冬のような寒さに見舞われた
正に天変地異と言う他無かった 国民は為す術なく倒れ込む しかし…国の酷い状態を憂いた 若き初代国王は剣を取り
他の国々から集まった 五人の盟友達と共に 魔女の力を火、水、風、雷、土… それから光と闇の七つに切り分け…
光を《迷いの森》に魔女と共に… 残りの六つはそれぞれの国で 一つずつ厳重に封印された そして《迷いの森》に封印された魔女は
今でも世界を恨み続けているのだ
この数百年もの間… 《迷いの森》に入った者が 森から戻ってきた事は この歴史を通して1度たりとも無かった
だから…《迷いの森》は 立ち入り禁止なのだ
これはそんな魔女が世界を旅する物語。
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