テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

理由も分からず夜の20時にラフテル緑地公園に呼び出された私。

100%振られると分かっていながらもヘアセットはしっかりと行う

昨日学校で返事をしなかったのは、私が泣くのがうんざりだからだろう。

夢野うき

(バカだなあ....私)

夢野うき

(用意だけはきっちりなんだから)

でも20時に待ち合わせということは

仕事終わりの先生を見られるということだろう。

夢野うき

(想像しただけでにやけるのだが)

仕事終わりの先生を想像して上がる頰をバシッと叩いて家を出た。

夢野うき

(ちょっと早く来ちゃったかな)

約束の15分前に来てしまったのを少しだけ後悔した。

20時ということもあって人通りは少なかった

夢野うき

あ、あれは....!

黒い車を見覚えのある人物が運転していた

それだけで胸が高鳴ってしまう

夢野うき

ロー先生...

バタン

少しだけ強い勢いで扉を閉め、先生が車から降りてきた。

ロー

.....すまねぇ、待たせたか?

夢野うき

い、いえっ

夢野うき

まだ20時前なので....!

夢野うき

(それより、先生が眩しすぎて見えん...)

先生は一度家に帰ったのか、

黒のパンツに膝下まであるコートを着用していた

いい男すぎる

しかも丸い眼鏡まで.....

ってあれ、眼鏡?

夢野うき

(確か昔...先生の眼鏡が見たいって言ったような)

夢野うき

あの、先生....

夢野うき

眼鏡.....

ロー

あ、あァ......

ロー

今日はかけたい気分だったんだ(?)

夢野うき

は、はい?

ローは顔をリンゴのように赤く染めて頭をかいていた

夢野うき

そ、それで先生....

夢野うき

話って....

ロー

あァ、そのことだが...

夢野うき

ロー

まずは車に乗れ

夢野うき

え、どこか行くんですか?

ロー

俺の家だ

夢野うき

.............

な、なにぃいいい!!?

夢野うき

よ、よろしくお願いします....

夢野うき

ところで先生、なんで家なんですか

ロー

話てぇことが山ほどあるからな

夢野うき

夢野うき

(告白の返事だけじゃないの...?)

ロー

んじゃ、出発するぞ

夢野うき

....はい

ブレーキがかかり、先生が慣れた手つきで運転を始める

夢野うき

(やば....先生の運転姿とか超レアなんですけど)

ロー

........何見てる

夢野うき

っ!!?

夢野うき

(ば、バレてた.....)

夢野うき

バレてましたか.....

ロー

バレバレだ

ロー先生はいつものずるい笑い方をして私を翻弄させる。

夢野うき

先生のお家ってどこら辺なんですか?

ロー

駅前だ

夢野うき

.....?

夢野うき

マンションですか?

ロー

そうだが

夢野うき

(駅前のマンションって普通にお金持ちじゃないと暮らせなくない?)

私は噂で聞いた「ロビン先生との仲」について聞くことにした

夢野うき

....あの先生

ロー

なんだ

夢野うき

....ロビン先生とはどういった仲ですか

ロー

.............

先生の顔が一瞬険しくなった

ロー

.....噂か

夢野うき

そういったところです

ロー

.............

ロー

....あいつとは大学で出会った

夢野うき

(やっぱりロビン先生は頭いいんだ...)

ロー

当時俺は好きな奴がいたんだが

ロー

そんな噂を聞きつけたあいつが

ロー

俺の邪魔をしたってところだ

夢野うき

...邪魔?ですか??

ロー

あァ...

ロー

俺にわざと近づいたんだ

夢野うき

(ロビン先生って腹黒なのか....)

ロー

あいつは人の不幸が好きなだけ

ロー

何吹き込まれても気にすんな

夢野うき

...........はい

ロー

着いたぞ

夢野うき

へっ.......?

車が止まったのは駅前の超高級マンションだった。

夢野うき

ここが先生のお家ですか?!

ロー

そうだが....何驚いてんだ?

夢野うき

いや、驚きますよ!!

夢野うき

ここって超高級マンションですよね?

ロー

つべこべ言わずにさっさと車から降りろ

夢野うき

(顔良し、頭良し、家良しかぁ)

先生、あなたはどれだけ魅力があるんですか....

ロー

入れ

夢野うき

お、お邪魔しまーす.....

流石にこんな高級宅に入ったことはないので緊張する

ただ、どんなに高級な家具も壁も床も

彼の背景にしか過ぎないことを私は知っている。

夢野うき

シンプルな部屋ですねぇ

ロー

お前、ディスってんのか

夢野うき

ちちち違いますよっ

夢野うき

綺麗な部屋ってことです!

ロー

.....はぁ

ロー

なんか飲むか

夢野うき

え、何がありますか?

ロー

コーヒー、紅茶

ロー

オレンジジュース

夢野うき

ちょっとオレンジジュース強調して言ったでしょ!

ロー

言ってねぇが?

先生がまたククッと笑う。

ちょっとだけムカついたので大人ぶって紅茶にしてみた。

夢野うき

(にしても広くて綺麗な家だなぁ)

夢野うき

(本当に1人暮らしなのかな....)

女の影を感じつつも先生特製の紅茶を待つ。

ロー

おい、出来たぞ

夢野うき

はやっ!

さすがは先生。慣れてますね

夢野うき

先生....ここ本当に一人で住んでます?

ロー

当たり前だろ

ロー

女がいるとでも思ってんのか

夢野うき

い、いやぁ〜?

ロー

.....さて

ロー

本題に入りたいんだが。

この時が来たか、と

私は唾を飲み込んだ

夢野うき

まずは告白の返事からお願いします....

これで振られてしまったらもう一緒に居られないかもしれないけど

先生が選んだ答えを肯定しようと思った

ロー

.............

ロー

....好、きだ

夢野うき

.......へ

完全に声が漏れた

先生はごほんごほんとわざとらしく咳き込んでいる

夢野うき

な、今なんて....?

ロー

....うるせぇ

ロー

一回で聞き取れ

そういうことか、つまりそういうことなんだ

私は思わず飛び跳ねた

夢野うき

先生、顔真っ赤ですよ

ロー

気のせいだろ

夢野うき

ふふっ.....

何がおかしい。と、 先生に頭をグリグリされた

夢野うき

先生....じゃあ私と付き合ってくれるってことですか

ロー

ゴホッゴホッ

先生は飲んでいたコーヒーを吹き出す直前だったらしい

ロー

おまっ、なんでそうなる

夢野うき

え、なんでって....

夢野うき

両思いじゃないですか

ロー

そもそもそれは俺が話したいことの1つだ

夢野うき

..........?

ロー

俺とお前は教師と生徒の関係

ロー

今付き合ったらお前にも迷惑かけちまう

夢野うき

私は構いませんけど!

ロー

...まあ聞け

ロー

お前と付き合うのはお前が成人した時、

ロー

つまり高校卒業と同時だ

ロー

俺は教師を辞めようと思ってる

私のせいで?

そう聞く前に先生が告げた

ロー

お前のせいじゃねぇ

ロー

前々からもうすぐやめようと思ってたところだ

先生の顔を見ると本当らしい

夢野うき

卒業したら、本当に私と付き合ってくれますか...?

夢野うき

ほかに好きな人ができるとか....

ロー

お前にしては珍しく弱気だな

ロー

お前以外見えないようにすればいいだろ

夢野うき

なっ....

夢野うき

どうしたらいいか分からないんだもん...

ロー

もちろんそれはお前も言えるからな

ロー

どちらかが冷めれば交際はしない

夢野うき

.............

夢野うき

なに言ってるんですか!

夢野うき

私、先生への気持ちが冷めるなんて想像できません

ロー

はっ、そうだろうな

ロー

.....話は以上だ

ロー

家まで送る

夢野うき

えっ

夢野うき

泊まらせてくれないんですか?

ロー

泊まる気でいたのかよ

夢野うき

だって私、親が帰ってくるの半年に一回くらいですから

ロー

ゲホッ、ゲホッ

ロー

おまっ...!それやばいだろ

夢野うき

高校生で一人暮らしって普通じゃないですか

ロー

親が帰ってこねぇのはやばいだろ...

ローは大変困った表情を浮かべて頭をかいていた

このままうきを返したら、彼女はきっと寂しい思いをするだろう。

ロー

.......おい

夢野うき

はい?

ロー

風呂沸いたら入れ

夢野うき

え、えっ?

夢野うき

....今日泊まっていいんですか!?

ロー

......言っとくがなにも期待すんなよ

夢野うき

!!!!

夢野うき

(やった....!)

私、夢野うき

先生とはじめてのお泊まり会をすることになりました....!

ロー先生とサボくんに狙われてます💖

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

113

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚