テラーノベル
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数日後。 珍しく静かな朝だった。 リビングには、 コーヒーの匂いだけが漂っている。 悠佑はソファで新聞を読み、 初兎は床でゲーム。 ほとけは朝から銃の手入れをしていた。 ないこは端末を見ながら、 ちらりと奥を見る。 廊下の先。 訓練場。 金属音が響いていた。
カンッ!!
ifの刀を、 りうらが短剣で受け流す。 小柄な身体が後ろへ滑った。
まろ
りうら
りうらはぼそっと返す。 でも動きは正確だった。 ifが一気に距離を詰める。 重い一撃。 普通なら吹き飛ぶ。 だがりうらは紙一重で避け、 低い姿勢のまま短剣を振る。 毒付き。 ifが軽く後ろへ下がった。
まろ
りうら
口ではいつも通り。 でも、 どこか上の空だった。 視線がぼやけている。 あの日からだ。 レインが来てから、 りうらは明らかに様子がおかしい。 ぼーっとしている時間が増えた。 でも、 誰も無理には聞かない。
その時。 ブブッ―― 警報端末が震えた。 ないこが画面を見る。 表情が変わる。
ないこ
空気が切り替わる。 一時間後。 廃ビル街。 雨で濡れた地面を、 Irregular Diceの6人が歩いていた。 今回の標的は、 能力者売買を行っている裏組織。 しかも――
悠佑
悠佑の声が低い。 初兎の笑みが消える。
しょう
ifは無言で刀を握った。 ないこが短く指示を出す。
ないこ
ほとけ
ほとけが銃を構える。 りうらは最後尾を歩いていた。 ぼんやりした目。 でも、 ちゃんと周囲を見ている。 その時だった。
ガンッ!! 突然、 上階の窓ガラスが割れる。
ほとけ
銃声。 ほとけが即座に撃ち返す。 必中の弾丸。 狙撃手が一瞬で落ちた。 同時に、 大量の敵が廊下へなだれ込む。
しょう
初兎が笑う。 紫色の幻惑が広がった。 敵の視界が歪む。 「ぎゃっ!?」 「な、なんだこれ!」
混乱。 その隙にifが前へ出る。 刀が振られる。 一撃。 壁ごと敵が吹き飛んだ。 圧倒的火力。 悠佑はショットガンを構え、 近づく敵を撃ち落としていく。
ないこ
ないこが正確に指示を飛ばす。 その横で、 りうらは静かに短剣を振っていた。 速い。 気づけば背後にいる。 敵が崩れ落ちる。 でも表情がない。 どこか遠くを見ているみたいだった。 その時。
りうら
りうらの動きが止まる。 地下への扉。 その前にいたのは―― 小さな子供だった。 檻の中。 震えている。 その瞬間、 りうらの顔色が変わる。
ほとけ
ほとけが叫ぶ。 だが次の瞬間。 敵能力者が、 りうらへ向かって能力を放った。
コメント
3件
初コメ失礼します...!!✨️ この作品最高すぎます!! 🐤くん大丈夫かな....??😖💦 続き楽しみにしてます!🎶 投稿ありがとうございます!
お疲れさまです、いつかさん。 読ませていただきました。 日常パートの静かな空気感と裏返しのような、任務の緊張感がいい対比になっていましたね。特にりうらの“上の空”な動きと、地下の檻で動きを止めてしまった瞬間が胸に刺さりました。 「無理には聞かない」というチームの距離感もすごく好きです。 続き、どうなるんでしょう…気になります。