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卒業までの、たった1日の休日に2人で遠出した。

◯◯

ねぇ、会うたびにゴツくなってるけどなんで!?

月島基

米軍特殊部隊のトレーニング法、◯ouTubeで見つけたから実践してる。

◯◯

相変わらずストイックだねぇ。

基君は何事も、とことんストイックにやり遂げるタフなところと、覚悟がある。私はそういうのを持ち合わせていない。根性だけじゃ自衛官もプロバレーボール選手もやってられない。

電車に揺られ向かうは水族館。 暗がりの中手を繋ぎにいったり、少しでも基君に触れていたくてアプローチを積極的にしてみる。

◯◯

イルカショーまでまだ時間あるね。

月島基

だな。

イルカショーを行うステージの近くにあるお土産屋さんに入る。

◯◯

木の指輪だ。珍しい…。

月島基

俺がつけると、握っただけで砕けそうだ。

◯◯

ありえそうで怖い。
あ、ミサンガあるじゃん。

月島基

俺の分も着けててくれるか??

◯◯

良いよ。どれが良いかな…。

購入して、イルカショーを見るために早めに会場入りする。

◯◯

(良かった、楽しんでるみたいで。)

始まってから、今までまともに見れなかった横顔をふと眺めると、時おり表情が綻んでいて安心した。

◯◯

楽しかったね。

月島基

うん。

ショーの後、名残惜しいが水族館を後にする。

行く時よりも体を密着させて座り、心地よい体温を感じながら電車に揺られ。

月島基

◯◯が卒業したら、絶対に迎えに行く。

◯◯

うん、待ってる…。

月島基

そんな顔、するな…。

ふわりと胸の中に引き寄せられた。

◯◯

柄にもないことしないでよぉ…。

月島基

しばらく会えないんだから、これくらいさせろよ…。

泣きそうなのを我慢して、唸りながら基君の肩に顔を押しつける。

月島基

じゃあ、またな…。

◯◯

うん、またね。

離したくないこの手。でも、今度は私が覚悟を決める時。目に溜まった涙を片方の手で拭い、そっと繋いだ手を離した。この時、基君に私はどう見えたのかな。ハッとした表情を一瞬して、照れくさそうに目を伏せて背中を向けて歩きだした…。

あれから4年、大学の卒業式が終わってしばらくたった頃、とあるカフェに呼び出されたので行ってみると。

月島基

ず、随分垢抜けたな…??

◯◯

また一回りゴツくなったね…??

お互いの容姿の変化に驚きつつ。

月島基

積もる話はあるが、まずは…。

深呼吸したのち、ぎこちない手で彼が取り出したもの。

月島基

改めて、◯◯のこと好きだ。俺と付き合ってくれませんか。

◯◯

はい、もちろんです。

そう言った瞬間、周りから拍手喝采が起こる。

月島基

俺の同僚と上官。今日ここ貸し切りにしたんだ、サプライズしたくて。

◯◯

また柄にもないことしてくれる…。

今度は私が抱きしめる。

◯◯

こんな綺麗な指輪もらったら、この先のこと期待しても良いんだよね…??

月島基

もちろん。

と同時に唇が重なった。

再び沸き上がる店内に、困惑と照れが入り交じる。あの時気づいた気持ちがやっと芽吹いて、どんなものが実るか咲くか、彼と歩む人生が今始まる。

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